史上初の外国人選手参戦!! 日本の山道を走ることが初めてのオリンピックメダリストがラリーに初参戦。
ステアリングに集中するためにCVTで挑戦だ!!
- SS1/4 林道: 駄吉 5.13㎞・ターマック
- SS2/5 林道:美女峠 2.24㎞・ ターマック
- SS3/6 アルコピア 2.97㎞ ・グラベル/ターマック
- SS総距離20.68km
■エリック・ワイナイナ略歴/マラソン選手・ケニア出身・東京都文京区在住。 ’96アトランタオリンピック銅メダル、’00シドニー銀メダル。 東京国際マラソン2回優勝の世界的アスリート
〈若者はトヨタ技術会から出場のみなさん〉
2017年にWRCに復帰するトヨタは7月、豊田章男社長自らチーム総代表、代表にトミ・マキネンが就任することを発表。ヤリスWRCの開発や日本人若手ドライバー(勝田貴元/新井大輝)を育成していくわけだが、グラスルーツの視点から日本にラリーを根づかせたいと開催されているTRDラリーチャレンジは今大盛り上がり。ラリー入門カテゴリーとしてしっかり定着したといえる。
「いゃあ、練習不足で……」とモリゾウ選手は今季初出場。宿命のライバル、小倉クラッチ社長やネッツ東名古屋の山口社長に遅れをとるも、久しぶりのラリーが楽しそう!!
そんな華やかなイベントに初心者優先で出場できるというのだからすばらしい。開会式でモリゾウ選手から、「ついにラリーチャレンジも外国人選手が参戦してきました。エリックさんの視力は4.0!! 驚異です。でもナビの竹平さん(68歳)の視力は……」と、温かい? エールが贈られた。
TEAM・SIMBA(ライオンのこと)Vitz応援にモリゾウ選手と稲垣選手もライオンポーズ!!
ラリーは早朝にレッキ(SSの下見)、9時に1号車がスタート、午後3時過ぎにゴールする1デイラリー。6つのSS、20.68kmを含む全147.66kmのコースで戦われた。
ケニアでは大草原をランクルで走るエリックだが、11月に日本の免許を取ったばかり、山岳地の林道を走るのは初めてだ。事前に三河のショートサーキットで特訓したのだが、「ハイスピードコーナーでアンダー出まくり。林道ならコースアウトだよ」(竹平)と、本番に不安。ナビも不安が一杯(レッキもミスコース)。
日本のラリーでも英語のナビが普通になってきたが、この国際チームはなぜか日本語でやることに決めた。競技百戦錬磨のメダリストに指示するのは不敬と思いながらも「落ち着いて! 今回は絶対完走だよ。コーナーでは必ずブレーキ踏んで!!」と何回も口うるさく言う監督に、性格のよいエリックは「わかりました。気をつけていくよ」と沈着。
TV富山の美人アナウンサー、 AINAさん(本名は林監菜さん)/増川智組はアクアCVTで快速!
エリックは1分46秒もちぎられ 圧倒的完敗でした。
全日本ラリーにも使われる5.12kmのSS1が終わったころ竹平ナビに電話すると「落ちついて走っとる。無傷だよ」とのこと。安心。
午前中最後のSS3は2.97kmながら、前半はダート、後半は苔が生えたすべりやすい路面状況……。ここで前を走る2台がコースアウトしているのを見て、感じるところがあったらしく、「後半も慎重に走ります」と自ら宣言。午後は午前に走ったSSの繰り返し。2回目にいかにタイムが上がったかが、ドライビングセンスの判断になる。
エリックはSS1/4で2.7秒、SS2/5で5.3秒、SS3/6では12.5秒も短縮する上々のデータ。もっとアクセルを踏みたかっただろうが、よく我慢してくれた。SS総距離とほぼ同じ21㎞のハーフマラソンなら1時間で走り切れるのにね。
「マラソンと違う楽しみがあった。SSの緊張感とリエゾンの開放感が楽しいね。ラリーチャレンジはみんなが和気あいあいでハッピーね!」とエリック。
次は8月30日の丹後半島だ。みなさまの参戦を待っている!!
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