かつて存在したトヨタ ファンカーゴ。初代ヴィッツをベースにしたトールワゴンなのだが、これの使い勝手ときたら超絶便利であった。しかも124万8000円スタートとお手頃価格だったのもデカい。今こそファンカーゴみたいな小さくて便利なクルマがあってもいいんじゃないか!?!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■斬新デザインもよかったぜ!! 売れるのも納得のデキ
トヨタ ファンカーゴといえば1999年8月に登場したトールワゴンで、早口でまくし立てるCMを覚えている人はアラサー以上確定の1台だ。
ベースとなったのは初代ヴィッツで、ヴィッツを思わせるフロントマスクとなっているが、ヴィッツよりも高い全高や横開きタイプのリアゲート。
それに欧州のフルゴネットタイプの車両を思わせる仕立てとなっていた点が特徴的で、現在はそのユーティリティ性の高さからジワジワと中古車の人気が上がりつつあるモデルとなっている。
■シエンタとぶつかるか!? いやいや割切りグレードで勝負はどうよ
現在、ヤリスが採用するGA-Bプラットフォームを使用するトールワゴンとしては、ファミリーカーとして人気の高いシエンタが存在している。そのため、ファンカーゴのようなモデルをリリースしてもシエンタとバッティングする可能性も高いかもしれない。
ただシエンタはスライドドアを備え、5人乗り仕様もあるものの3列シート仕様がメインのファミリーカーである。
そのためファンカーゴは初代と同じくリアドアはヒンジドアとして、リアシートも人が座ることよりもアレンジ性を高めて“道具”として使えるような割り切ったものにするという差別化を図ることができるだろう。
逆にリアシートも重視したいとユーザーのために、初代にあった「リアリビングバージョン」のようなしっかりしたシートを備えた仕様があってもよさそうだ。
■道具感満載デザインなら十分戦えそうじゃない!?!?
見た目もシエンタのように現在の流行に即したアクティブなデザインではなく、ヤリスをベースにシンプルでありながら飽きの来ないスタイルとしれば異なるキャラクターを与えることができるハズ。
初代は全グレードが5ナンバー登録の乗用車であったが、最もロアなグレードには無塗装バンパーを備えたビジネスグレードも存在していた。
新型もそのような素のグレードがあればカスタマイズのベースとしてだけでなく、プロボックス的なビジネスカーとしての需要もカバーできる(現在はその需要を満たす旧型カローラフィールダーが併売されているが)。
そして何より初代ファンカーゴは欧州地域で高い評価を集めていたモデルであるため、その後継車種が登場すれば、再び人気を集めることも夢ではないと思うのだが……。
【画像ギャラリー】もはやミニシエンタ切望!? 今こそ欲しいファンカーゴの全貌がコレだ(3枚)画像ギャラリー
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