2019年11月にテスラが発表したサイバートラック。そのあまりにもペッキペキな見た目に「これ本当にこのまま発売するの?」と世界中が注目したが、紆余曲折を経て去年の12月についに納車がスタートした。そんなワクワクが止まらない中、実車が日本で見れるとのことでお台場に急行。その衝撃の出来に一同唖然。
※本稿は2024年3月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、テスラ
初出:『ベストカー』2024年4月10日号
■異様なたたずまいから放たれるオーラ
テスラ サイバートラックが展示されたのは、東京・豊洲にある「チームラボ・プラネッツ TOKYO DMM」のエントランス。ようやく目にできた実物だが、その異様なたたずまいは、重力をねじ曲げるようなオーラを放っている。
全長5682.9mm、全幅2200.7mm、全高1790.8mmというスリーサイズは、トヨタ・タンドラやフォードF-150といった米フルサイズピックアップと同等だ。
異様さを強調するもうひとつの要素がボディパネル。銃弾も跳ね返す強靭な鋼板でできているのだが、曲げることはおろか塗装すらできないため、ステンレス流し台のような素材感。
意外だったのがホイール。アルミと思っていたのだが、スチールホイールに樹脂のキャップをかぶせてある。タイヤはグッドイヤーのオールシーズン(M+S)で、サイズは前後とも285/65R20だ。
■シンプルなデザインが強調するケタ外れのスケール感
荷台はシャッターで閉じられていて広さの確認ができなかったが、その前方にはほぼ天井大のバカでかいガラスルーフが広がる。4枚のドアにはドアノブがないが、ピラーに設けられたセンサーで開く仕組みだ。
室内はドアが開かなかったためガラス越しのチェックとなったが、下半分をホワイト、上半分をブラックに塗り分けたダッシュボードは、他のテスラ車同様実にシンプル&クリーン。
このダッシュボードからドアにかけては一筋のアンビエントライトが点灯するはずで、ハンドルは上辺と下辺のないヨーク型。運転席からフロントガラスは非常に遠く、ダッシュボード上に子ども用ベッドすら作れるのではと、考えた。
気になる日本導入だが、残念ながら「いまのところ予定なし」とのこと。ボディサイズも含め、日本では乗ることに勇気のいるクルマだが、こいつの走る姿は、ぜひみてみたい!
■日本発売にはハードルあり?
現状のままではサイバートラックの日本発売は難しそうだ。理由は保安基準。日本の車両規定には歩行者保護の項目があり、サイバートラックのボディはそれに抵触しそうなためだ。対策してぜひ日本を走ってほしい!
●テスラ サイバートラック 主要諸元
・全長×全幅×全高:5682.9×2200.7×1790.8mm
・ホイールベース:3807mm
・車両重量:3104kg
・モーター:フロント1基+リア2基
・システム最高出力:600kW(816ps)
・システム最大トルク:1400Nm(142.76kgm)
・バッテリー容量:200kWh リチウムイオン
・航続距離:515km
・最高速度:209km
・0-100km加速:2.7秒(ビーストモード)
※3モーターを搭載するサイバーグレードの数値
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