新型車がクルマ好きの耳目を集めるいっぽうで、ひっそりと役割を終え、姿を消していくクルマもある。ここでは、昭和の時代には「クルマといえばこのカタチ」だったのに、SUVやミニバンの勢いに押されて消えた絶版セダンをご紹介する。
※本稿は2024年5月のものです
文/永田恵一 写真/三菱、スズキ、トヨタ、日産
初出:『ベストカー』2024年6月10日号
※本記事の絶版年は基本的に生産終了年としています
人気車種に追いやられ、止む無く絶版…..
1990年代の後半からセダン受難が叫ばれて30年近くが経過するが、SUV、ミニバンの台頭によりラインナップもシビアに精査されて栄耀栄華を誇ったビッグネームすら絶版になってしまった。特に日本固有の5ナンバーサイズセダンは絶滅状態だ。
だがセダン車に乗りたい!という方は一定数は存在しているはず。車高の低いこのフォルムが良い、という声は共感だ。今後もより良いセダンが誕生することを我々は楽しみにしているのだ。
■三菱 ギャランフォルティス(1代限り・2007~2015年)
名前はギャランだがランサーの後継車として登場。ランエボXのベース車でもあり、標準車に加えほどよいスポーツモデルとなるラリーアートも設定。
■スズキ キザシ(1代限り・2009~2015年)
スズキ初のラージセダン。初物ながら完成度は上々だったが、いかんせん知名度が薄く販売苦戦。主に捜査用覆面パトカーに使われた。
■トヨタ SAI(1代限り・2009~2017年)
プリウスの一車格上となるHV専用セダン。大胆なイメチェンを敢行するも、立ち位置が中途半端で、カムリに統合される形で絶版。
■日産 ティアナ(3代・2014~2020年)
セフィーロとローレルを統合したFFビッグセダンで、三世代継続。大ヒットの初代から代を追うごとに存在感が薄くなり3代目で絶版に。
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