初代は1972年登場と、歴史ある名車の風格が漂うホンダ シビック。長年のファンが要望するのだろうか、ガソリンターボモデルにはMTの設定がある。AT(CVT)と乗り比べてみると、エンジンとの相性だろうか? 意外な乗り味が分かってきた……。
※本稿は2024年6月のものです
文:岡本幸一郎:写真/ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年7月10日号
■エンジンとの相性はCVTのほうがイイ?
e:HEVにMTを組み合わせるのは無理だが、1.5LガソリンターボではMTが選べ、販売比率は約3割にも達しているらしい。高効率ターボチャージャーの採用や過給配管の圧損低減、クランクシャフト剛性向上などによりターボラグの解消を図っている。
ただし、中~高回転にかけても吹け上がりがいまひとつスムーズでないのに加えて、MTではアクセルオフ時の回転の落ち方がやけに遅いことがとても気になる。もっと素早く落ちてくれたほうがテンポよく走れて楽しめるはずだ。せっかくシフトフィールが抜群にいいだけに惜しい。
むしろCVTのほうがこのエンジンとの相性はずっといい。アクセルを踏んでから遅れて加速がついてくる感覚もなく、アクセルオフ時の回転落ちの遅さも気にならない。ダイレクト感のある走りを楽しめる。
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