■日本で生まれ、世界に羽ばたいたランクル
2019年9月20日、トヨタ自動車はこの8月末までで、ランドクルーザーシリーズ(プラドやレクサスLX、GX含む)の累計販売台数が1000万台を越えたと発表した。
これは1951年8月、「トヨタジープBJ型」の発売以降の累計販売台数で、実に68年間積み重ねてきた数字となる(ちなみに初代クラウンは1955年発売、初代カローラは1966年発売)。
ランドクルーザーは、初代発売から4年後の1955年11月、20系から本格的な輸出を開始。世界中のユーザーから多くの支持を受け、10年後の1965年には年間販売台数1万台を突破。現在は約170の国と地域で販売しており、年間グローバル販売台数は約40万台にのぼる。
その設計思想は「人の命や物を運び、移動の夢を叶える」クルマであり、かつ「行きたいときに、行きたいところに行って、必ず帰って来られる」クルマ。そのため途上国を中心に特に過酷な状況での使用に強い信頼性を獲得しており、トヨタによると、
「アフリカのブルンジでは、マラリアに罹った子供を病院に移送したり、ウガンダの難民キャンプでは診療所に患者を運んだり、人道支援の面でも活躍をしています。
オーストラリアでは、亜鉛、銅鉱山の地下1,600メートルの坑内の移動車として、また、兵庫県とほぼ同じ広さを持つ広大な牛放牧牧場で牛の追い込みに使われる車も存在します。
中米コスタリカでは、標高3,500メートルの人が立つのもやっとという急斜面でニンジンの収穫の足として活躍し、「畑まで入っていけるのはランドクルーザーだから」と信頼を寄せていただいている地域もあります。ランドクルーザーがないと生活が成り立たない場所が地球上にはまだまだたくさん存在しています。」
とのこと。
現在、日本だけでなく世界中でSUVブームが巻き起こっているが、ランドクルーザーはそうした「ブーム」とは一線を画す孤高の存在といえる。
ランクルを見ていると、自動運転や「コネクト」、カーシェアなどとはまったく別に、クルマという存在が、そもそも「自由への道具」であるということを力強く実感させてくれる。
■ランクルシリーズ通算1000万台突破記念サイト (トヨタの公式サイトへ飛びます)
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