運転免許更新の際の「特別枠ルール」。75歳以上に義務付けされている「認知機能検査」のこと。「75歳はまだ先だね」という方は多いだろうが、この検査に合格しなければ、免許更新されないシステムで、難易度はけっこう高い。まさに「75歳の大きな壁」といえる! 検査合格のためのカギは「脳活が一番」と言われるなか、専門家はどう思っているのか!? 気になる!
文・写真:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock
【画像ギャラリー】[運転免許更新の際の特別枠ルール] 合格に向けての[脳活ドリル]を紹介!!(14枚)画像ギャラリー■「認知症疑い」のある高齢者には、ハンドルを握ることを避けてもらう措置
一般的に、脳の老化が年齢を重ねるごとに顕著になるのが高齢者。高齢ドライバーが起こす交通事故が減らない状況のなか、警察庁が「75歳以上の高齢ドライバー」に対して、運転免許更新時に義務付けしているのが「認知機能検査」だ。
導入の狙いは、わかりやすく言うと、「認知症の疑い」がある高齢ドライバー、あるいは「認知症」の高齢ドライバーがハンドルを握ることを避けてもらう措置(検査)。それゆえに検査内容の難易度は高い!
上の大砲やオルガンなどのイラストが掲載されているもの。実は「認知機能検査」とほぼ同じもの。
「認知機能検査」の中身は、4枚のイラストを約1分で記憶するのが1セット。続けて同じものを3セット行い、合計16枚のイラストを約4分間で記憶。「その16枚には何が描かれていたか?」を解答するというもの。
実際の検査用紙にはイラストだけがあり、「大砲」や「オルガン」などの名称やヒントは検査員が口頭で伝えるので、高齢者にとってはよりハードルが高い出題内容だ!
■「脳老化のスピードは遅らせることができます」(専門医・塚本 浩先生)
「認知機能検査」は独自配点システムとなっており、「36点以上」をとらないと免許更新されない。「満点をとらなくてもいいんだ」と思うかもしれないが、16枚のイラストを約4分間で覚えるのは、正直かなり難しい(※62歳の筆者も全問正解とはいきませんでした……)。
冒頭で「認知機能検査に合格するためのカギは、脳活が一番」と述べたが、本当なのだろうか?
「高齢になると脳が萎縮(老化)していきますが、仕方がないとあきらめる必要はありません。脳は使えば使うほど鍛えられ、老化のスピードを遅らせることができます」
こう話すのは、脳神経内科専門医の塚本 浩先生。現在、東京医大で脳神経疾患の専門診療に携わりながら、認知症の早期発見や予防研究も行う、日本神経学会脳神経内科の専門医だ。
「脳を使う」ためには脳活が有効で、そのための身近な存在が「脳活ドリル」といえよう。
ご紹介した脳神経内科専門医の塚本 浩先生を監修に迎え、自動車専門メディア「ベストカー」がお届する『運転免許認知機能検査 完全攻略本』には、「脳活ドリル」が187問も掲載。現在、発売中の一冊だ!
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