現行CB1300が既に受注終了、残すはファイナル仕様のみ? さらにCB1000Rと250Rもラスト、今後のCBはどうなる?

現行CB1300が既に受注終了、残すはファイナル仕様のみ? さらにCB1000Rと250Rもラスト、今後のCBはどうなる?

 ジャパニーズ直4ネイキッドの代表格であるCB1300SF/SBの販売店注文が「既に終了した」との情報が! 30年以上の歴史に幕を降ろし、このまま生産終了になってしまうのか!? さらにCB1000RやCB250Rがラストになる模様。ホンダ伝統のCBブランドは果たしてどうなるのか、行く末を探った!

CB1300はSTDも5月に出たばかりのSPも既に受注を終了

 直列4気筒が際立つボディに、丸1眼ヘッドライトとリヤ2本ショック、テールカウルを備えたCB1300スーパーフォア(SF)。和製ネイキッドが隆盛した1990年から続くロングセラーで、1993年型の初代CB1000SFから数えてデビュー31年目に突入した。

 1992年に登場した弟分CB400SFは2022年10月末で惜しまれつつも生産終了したが、兄貴分の1300は現役でラインナップ。2024年5月にオーリンズ製の前後サスとブレンボ製ブレーキキャリパーを奢るSP仕様に新色が発売されたばかりだ。

 ところが、ハーフカウル付きのスーパーボルドール(SB)を含むSTDのCB1300は、7月でホンダ正規販売店での注文が終了。SPも既に6月で受注を終了したとの情報だ。つまりショップで新車を注文しても、もうオーダーを受け付けてくれず、欲しい人は店頭在庫を探すしかないのだ。

 

2024年5月に発売されたCB1300SF SP(パールサンビームホワイト 193万6000円)。2023年モデルとして設定された30周年記念車に近いカラーで、伝統の白×赤と赤フレームが特徴。継続色の青合わせ、2色を設定。

 

 

同年に登場したCB1300SB(パールサンビームホワイト 204万6000円)。高速巡航が得意なハーフカウルを備える。SFと同様にパールホークスアイブルーとの2色設定。

 

 

STD仕様のCB1300(SF156万2000円、SB167万2000円)。2022年10月の発売から継続され、車体色はデジタルシルバーメタリックのみ。F・スペンサーが駆ったCB750Fレーサーをモチーフにした「スペンサーカラー」だ。

 

 
 
 

CB1300ファイナルは2025年に登場? 欲しい人は今から現行型の確保を!

 CB1300シリーズはもう買えなくなってしまうのか? まだ存続は可能だが、終焉の時が迫っているとの情報。その理由は2026年11月から導入される次期排ガス規制だ。

 CB1300は、2021年型で電子制御スロットルなどを採用し、現在の令和2年排ガス規制(ユーロ5相当)をクリア。この規制では、故障ログを記録するOBD2(車載式故障診断装置)の設置が義務付けられているが、マフラーなどの触媒劣化を検知するシステムについては猶予が与えられていた。

 その追加機能を持つ通称「OBD2-2」の装着義務が2026年11月に迫っている。CB1300は、この新規制が導入されるより前の2025年にも「殿堂入り」と噂される。そのタイミングで最終型のファイナルエディションが設定される模様だ。

 しかし、2021年のCB1100ファイナルエディションで争奪戦が繰り広げられたように、最終型が確実に手に入る保証はない。欲しい人は、今から現行型の店頭在庫を探すのが吉だろう。

 なお後継機に関しては「考えている」との情報もあるが、内容は不明だ。

 

歴代CB1000/1300の集合カット。手前の2台が2023年型で設定された特別仕様車のCB1300SF 30thアニバーサリー。高級感溢れるメタリック赤のフレームと金色のクランクケースが特徴だった。ファイナルもこんな仕様になる……?

 

モダンカフェのCB1000RとCB250Rもラスト、125と650は存続

 現行のCBブランドでは、モダンカフェレーサーのCB-Rシリーズもラインナップされている。2018年に登場したCB1000Rを皮切りに、国内で125、250、650と一大勢力を築いた。しかし、CB1000RとCB250Rが生産終了になるようだ。

 CB1000Rは、2世代目CBR1000RR(SC57)ベースの998cc4気筒をスチールフレームに搭載。モダンなデザインが特徴で「ネオスポーツカフェ」を名乗った。間もなく販売店での注文が終了し、7月生産分をもって生産終了になるという。

 このフォルムを継承したCB250Rは249cc水冷単気筒DOHC4バルブを搭載。こちらも終売となり、後継機種は設定されないようだ。

 ただしCB125RとCB650Rは今後も存続する。水冷単気筒のCB125Rは2024年型でなんと5インチフルカラーTFT液晶メーターを新採用。並列ツインのCB650Rは2024年型でノークラッチでもマニュアルでも走行可能なEクラッチ仕様も登場している。

 

洗練されたフォルムが魅力のCB1000R。中低速トルクを強化したスーパースポーツ譲りの直4や片持ちスイングアームも特徴だ。167万900円と高額な価格がセールスに影響したか?

 

 

CB250Rは2018年に国内デビュー。DOHC4バルブや、SHOWA製SFF-BP倒立フォークなどの足まわりも豪華だったが、生産終了の見込み。欧州ではCB300Rが販売中。

 

新たにCBホーネットが登場、1000は発売が遅れている

 去りゆくCBに対し、新たに登場してきたのがCBホーネットシリーズだ。日本では250cc直4のホーネット250が有名だったが、欧州ではホーネット900や600が人気を博し、今も知名度が高い。ホーネットの名称は長らく途絶えていたが、久々の復活となった。

 旗艦のCB1000ホーネットは、CB1000Rの後継機として位置付けられ、デザインもストリートファイターに一新。エンジンは2017年型CBR1000RR(SC77)譲りの直4にアップデートされ、専用スチールフレーム+両持ちアームの車体に積む。カラー液晶にトラコン、エンブレ制御なども備えるが、抑えた価格も特徴と言われる。

 ただし2024年の登場だったが、メイン市場の欧州でも登場が遅れており、国内には年内か、さらに遅くなる可能性もある。

 さらにCB750ホーネットも控えている。トランザルプと同じSOHC4バルブの755ccパラツインを搭載し、欧州仕様は91.8PSとハイパワー。激戦区の並列2気筒アッパーミドル市場ながら欧州で高い人気を獲得している1台だ。国内にも登場が噂されており、2025年初頭発売と予想される。

 

CB1000ホーネットのスペックは「150PS以上」など一部のみ公開。新機構「E-クラッチ」の設定もありえる? ベースとなるSC77型のCBR1000RRは192psだけにパワーにも期待。国内には白が導入される予定だ。

 

 

トランザルプがベースの270度クランク並列2気筒を採用したCB750ホーネット。この排気量帯でトップクラスの91.8PSや、4段階の走行モードなども備える。欧州では2023年に登場したが、国内には未導入だ。

 

さらに「400」もある? CB400の後継に期待したい

 正統派のCB1300、モダンカフェのCB-R系に代わり、今後はストリートファイターのCBホーネット系が台頭していきそうだ。

 一方で、ホンダの二輪事業で実質的なトップの加藤稔氏が「400cc」モデルが開発中であることを明言。CB400SF/SBの後継である4気筒かどうかは不明だが、ミドルクラスにも新たなCBが登場することを期待したい。

 

新型400をイメージしたCB400F [予想CG]。並列4気筒でE-クラッチ付きというウワサだが、詳細は不明。また2025年の発売を予想しているが、ホンダの加藤稔氏は「時間がかかる」と発言しており、遅れる可能性も?

 

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/395885/

現行CB1300が既に受注終了、残すはファイナル仕様のみ? さらにCB1000Rと250Rもラスト、今後のCBはどうなる?【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=395885

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