1996年にスーパークルーザーがフルモデルチェンジし、登場した大型高速・観光用バスがガーラ(GALA)だ。この新型車に安全性の向上、平成11年排出ガス規制適合、新型エンジン設定などの改良が施され「ガーラ2000」として2000年6月にデビューした。
●今回の車両:いすゞ ガーラIV(HD-9)KL-LV780H2
(記事の内容は、2025年9月現在のものです)
カタログ提供/難波 有
※2025年9月発売《バスマガジンvol.130》『懐かしバスのお宝カタログ』より
■当時の技術と理想がてんこ盛りだったガーラ
いすゞ ガーラのラインナップの中の全長9mのショートボディ車が、今回紹介するカタログの車両だ。
ガーラはデビュー年の1996年に日本の高速・観光バスでは初となる欧州のECE基準R-66(ロールオーバー時の安全性に関しては、世界で最も厳しい安全基準)に適合した高剛性ボデイを採用。
翌年には運転席にSRSエアバッグとプリテンショナー付シートベルトを標準装備するなど、安全性において高いレベルのバスとして登場している。
ガーラ2000シリーズでは、国内観光バス初の非常脱出用ルーフハッチの採用(一部オプション)、軽量永久磁石式リターダの展開拡大など、安全・走行性能を強化させた。
このガーラIVは9mのショートボディだが、同Iは12mハイデッカー、IIはスーパーハイデッカー、IIIはグレースハイデッカー(前面上下分割ウインドーのダブルデッカーのイメージを持つ車両)というラインナップとなった。
ガーラ2000シリーズには、410〜480psを発生するV8・25Lと、360psを発生するV10・19Lといったモンスターエンジンを搭載してあり、とくに480psのV8は国産高速・観光バスではトップクラスの出力を誇った。
■豪華な紙と装丁で仕上げられた「IV」のカタログ
そんな中で9m車のIVはちょっと控えめに、285psを発生するV8・15L[8PE1-S]を搭載。しかし102kgm/1400回転という太いトルクも相まって強力な走りを見せた。
カタログは終始、優雅なムードを全ページに漂わせている。モデル風の女性を案内役に、カッブル、ファミリーの快適な移動時間をアピール。
バス旅行中のアテンダントによるドリンクのサービスシーンやポーターによるトランクルームの積載シーンなど、上質な空間を演出している。カタログ自体の紙質も身厚なコート紙で豪華な装丁だ。
走行シーンは、景色のいい山岳路を颯爽と駆け抜けるガーラIVの勇姿が掲載され、快適なドライブの爽快感を表現している。
また、同じ目線で運転装置やドライビング操作の解説、安全装備、走行機能系が紹介されている点がカタログとして優秀な印象。もちろん美しい写真と丁寧な解説が掲載されている。
ガーラのアイデンティティである縦分割のリヤウィンドーを表紙として始まるこのカタログは、なんと40ページにも及ぶ“大作”。いすゞの力の入り具合がわかろうともいうべき仕上がりの、まさにミレニアム・スペシャルだ。
【画像ギャラリー】超大作40ページカタログ!? カタログも車両も優雅で豪華ないすゞ ガーラIV ハイデッカー9(20枚)画像ギャラリー





















