■高速道路ができ、そして伸延。他社との共同運行が始まった
このバス乗車の数年前、タクシーで函館と札幌の間を利用した時には7時間近くの時間と約5万円の運賃を要した。台風で列車が数日間運休したときだが、あくまでも私用で自己負担。バスだと快適で時間も短く、運賃も1割以下の4600円とはありがたかった。
その後、高速道の延長は道内にもやってきて、札幌から各地へ道外と同じ2社以上での長距離便が延びて行った。盛況となったこの区間、当然のように他社による運行も始まった。
所要時間も縮まり、昼行路線も運行されるようになった。他社との共同運行になったことで、オーロラ号の愛称はいつしか無くなってしまった。
しかしこの実績により北都交通は、札幌〜函館の便数を確保でき、多路線への参入もできた。長い歴史の中で他社の見本となるような同社の、バス運行における精力的な努力はいつまでも続きそうだ。
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