一度はアメリカに導入されたが1972年を最後に撤退してしまったアメリカ市場。だが、2023年にクラウンクロスオーバーが約51年ぶりに復活を果たした。一度は断念したアメリカにもう一度クラウンを投入したと聞くだけで涙モノなのだが、実際にどんな評価を受けているのだろうか? 早速見ていこう。
※本稿は2024年9月のものです
文:加藤ヒロト/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月10日号
■アメリカ市場のクラウンファミリーへの評価
クラウンは1972年を最後にアメリカから姿を消したが、2023年にクラウンクロスオーバーで約51年ぶりの復活を果たした。現在は「クロスオーバー」と「エステート(北米名:シグニア)」が、それぞれセダン「アバロン」とSUV「ヴェンザ」を置き換える形で展開されている。
アメリカでの販売台数はクロスオーバー単体で毎月2000台前後、2024年上半期で約1万4000台を記録したが、アバロンが末期で毎月1500台であったと考えるとまずまずな印象を受ける。
質感の評価はいいものの、一方でアバロンより値段は高く、キャビンはアメリカ人にとって窮屈と評される。そういった意味では近日発売のエステートがよりアメリカ人の好みに合っていそうだし、どう評価されるか楽しみだ。
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