毎年オートサロンへの出展を続ける、宮城県のトヨタディーラー「宮城トヨタグループ(通称MTG)」。彼らが生み出してきた数々のカスタムカーの中でも、非常に評価が高いのがシエンタなのである。オートサロン2025には、十八番とも言えるシエンタを持ってきたMTG。一体今年のモデルは、どんな仕上がりになっているのか。
文/写真:佐々木 亘
【画像ギャラリー】MTGのカスタムセンスってホント唯一無二よなぁ……トヨタ公式で出してくれないかな!!(6枚)画像ギャラリー■メイドイン宮城のシエンタで純宮城県産のカスタムカーを作る!
MTGがシエンタをオートサロンに持ち込むのは、今回が4回目だ。2019年、2020年、2023年にシエンタをSUVテイストに仕上げ、好評を得ている。
そんなMTGの作るシエンタクロスは今年のモデルが4代目だ。これまで積み上げてきた技術やノウハウを最大限に生かし、今年も普段をアゲル、SUVだから車高もアゲル、キャリアに荷物をアゲル、超アゲアゲな究極のシエンタクロスを持ち込んでいる。
先代はベージュのハイブリッドZ(FF)がベースだったが、4代目はアーバンカーキを採用し、よりクロスオーバーらしさを強めるため、駆動方式もE-fourにしてきた。もちろんグレードはハイブリッドZ。
エクステリアはフェンダーガーニッシュを装着し、ボンネットはカーボンシートでラッピングを施す。リヤスポイラーやブラックアウト部品を揃え、見た目を引き締めるとともにルーフキャリアを積むことで、シエンタサイズのミニバンの泣き所と言える積載性能も大きく向上させた。
フロントフェイスは自然に馴染みすぎて見落としがちだが、フロントバンパーのシルバー塗装の部分を黒く塗っている。サイドミラーカバーやドアハンドルもブラックに塗って、表情の引き締めと全体的な統一感を生み出した。この顔つきは、筆者個人的には非常に好みである。
足回りにはテイン製の車高アップスプリングを装着した。上げ幅は10mmとなる。また、タイヤにはダンロップの次世代オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」を採用した。
先代のシエンタクロスではオールテレーンタイヤを装着していたが、今回は話題のオールシーズンタイヤを履いている。ここには積雪地域である宮城県のお客様へ向けて、オールシーズンタイヤを履いてみませんかというメッセージも込めているという。
常にお客様の方向を向きながら、カスタムの提案を続ける宮城トヨタグループ。オートサロンにシエンタを出展するたびに、「自分のシエンタもこうしてほしい」という声が増え、オートサロンカスタムの注文も伸びているという。シエンタクロスの人気は日増しに上がるばかりだ。
【画像ギャラリー】MTGのカスタムセンスってホント唯一無二よなぁ……トヨタ公式で出してくれないかな!!(6枚)画像ギャラリー■快適な車内で、よ~く寝らいん
イカした見た目はもちろんだが、シエンタクロスの魅力は快適な車中泊環境にもある。今回は、トヨタモビリティパーツがアウトドアメーカー「ロゴス」の取り扱いを始めたため、車内にはセンスあるロゴスのグッズが各所に取り付けられていた。
ラゲッジルームにある床板や、後席の吊り下げランプは見た感じもカッコいい。またカーテンも純正用品で前後シート間の仕切りと、後席サイドウィンドウに取り付けられている。
トヨタ純正用品で、本格アウトドアが楽しめてしまうところがスゴイ。これなら安心して車中泊が楽しめるだろう。シエンタから「よ~く寝らいん(仙台弁で「たっぷり寝てください」の意)」と言われているようだ。
こうしたカスタマイズを通じて、クルマをお客様の生活に潤いを与えるものとして提案していくのが宮城トヨタグループの流儀。あくまでもカスタマイズは、日常で「使える」ことが大事なのだ。
実にいい出来の4代目シエンタクロス。トヨタがフリードクロスターの対抗馬として、このシエンタクロスを製造する日が、近い将来やって来るかもしれないぞ。
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