派手さはないが、高い技術力や侮れないしたたかさを持つスズキ。かなり「できる」メーカーだと知れば知るほど、今後への期待が大きくなる。ここでは、おなじみの自動車評論家お三方に、スズキへの期待と今後作ってほしいクルマをきいてみた!!
※本稿は2025年4月のものです
文:国沢光宏、清水草一、渡辺陽一郎/写真:スズキ/予想CG:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年5月10日号
国沢光宏「過度な期待はせずサプライズを待つ」
●スズキに期待すること
スズキというメーカー、ユーザーのリクエストに応えようという対応はしない。突如面白いクルマを出してくるのだった。したがって期待すると「あれ?」になるので、サプライズを待っていたほうがいいと思う。そのほうが楽しいんじゃなかろうか。
●こんなクルマを切望
スズキが作るとすればこのところ話題になっている超軽量の軽自動車ですね。600kgを実現したら660ccで元気よく走ってくれると思う。
そのプラットフォームをベースにスポーツモデルなんか作ったら、安くて燃費よくて楽しいクルマができる。200万円を切るような電気自動車なんかも出してくるかもしれません。ただ期待すると思い切り裏切られるので、様子を見ていたいと思う。
清水草一「意外性を発揮してもらいたい」
●スズキに期待すること
スズキに期待するのは、いつものように意外性を発揮してもらいたいってことだね。スズキっていい意味で割り切ったクルマ作りをするじゃない。そしてとんでもないクルマをたまに出すじゃない。X-90とかツインとか。
大コケするようなクルマがあるからこそ、スズキ車は輝くんだと思うんだ。その姿勢を忘れないでほしい!
●こんなクルマを切望
個人的に期待するのは、もう一度初代ワゴンRみたいな、新たなスタンダードカーを世に送り出すことだ。それがどんなものか見当もつかないけど(ついたら多分新しくないし)、スズキならできるって気がする。
軽自動車の標準を小さくて軽いほうへ戻す方向性ならベスト。軽量化の神であるスズキならできる!
渡辺陽一郎「軽&コンパクトのリーダーになってほしい」
●スズキに期待すること
軽自動車やコンパクトカーのリーダーになってほしい。
軽自動車に搭載する電気自動車のパワーユニットをメーカーの垣根を越えて共通化したり、軽自動車のさらなる増税を食い止める。
スズキは他社よりも国内販売比率が高く、その利害が日本のユーザーと一致している。庶民の視点に立って、日本の小さなクルマの利益を守ってほしい。
●こんなクルマを切望
ワゴンRは背の高い軽自動車の先駆けで、エネチャージなどの環境技術も率先して採用してきた。ところが現行型は発売から8年を経過する。
そこでスライドドア装着車では不可能な軽いボディに、電気自動車とストロングハイブリッドのパワーユニットを搭載して、次期ワゴンRを環境技術の象徴にしてほしい。























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