目標は「スバルのフラッグシップにふさわしいもの」!? デザインが難航したレガシィの開発秘話

目標は「スバルのフラッグシップにふさわしいもの」!? デザインが難航したレガシィの開発秘話

 東京パノラママンボボーイズなどで活躍するミュージシャンのパラダイス山元氏。実はミュージシャンになる前、富士重工(現スバル)のデザイナーとして勤務しており、初代レガシィのデザインにも携わっていた。当時の思い出をうかがった。

※本稿は2025年4月のものです
文:パラダイス山元/写真:スバル ほか
初出:『ベストカー』2025年5月10日号

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パラダイス山元氏の「レガシィの思い出」

何百もの中から採用されたロゴ。速度記録達成車には大々的に貼られていた
何百もの中から採用されたロゴ。速度記録達成車には大々的に貼られていた

 富士重工時代に最初に関わったクルマが初代レガシィで、車名ロゴは私がデザインしました。

 新入社員の私にそんな大役が任されたのは今もって不思議ですが、上からの指示は、“LE”で始まるクルマはレジェンドなどがあったため、「あまり似ないように」というのと、「スバルのフラッグシップにふさわしいもの」の2点くらい。

 CADあっても個人にパソコンが支給されていない時代、フリーハンドで何百も描きました。

 それからカラーリング。北米で売れることを念頭に置いていたので、群馬にいながらアメリカで走る姿を想像しながら生まれたのが当時日本車では珍しい水色のマイカでした。鋼板とバンパーは塗料が違うため、色合わせには苦労しました。

 レガシィの名前が消滅してしまうのは寂しいですが、今スバルはイケイケなので受け入れるとしましょう。

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