いまや一家に一台はもちろん、一人一台とも言われる自動車大国ニッポン。しかし当然、地域によって多少のバラツキはある。ここでは都道府県別に見る人口1000人当たりのクルマ保有台数を、伊達軍曹どのの解説と共にご覧いただこう!!
※本稿は2025年4月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ、スズキ
初出:『ベストカー』2025年5月10日号
人口1000人当たりのクルマ保有台数ベスト5
登録車(普通車+小型車)の保有台数トップ3は、栃木、茨城、群馬の北関東3県が独占。それぞれの数値は微妙に異なるが、「おおむね同率1位」と言っていい。この3県は登録車の保有数が多い代わりに、軽自動車の保有数は少なめ。「やっぱ軽は乗れねえっぺ!」という首都圏勢としての意地を見せた形だ。
上位3県とは若干差が開いた4位に入ったのは東北の雄・福島県で、「北陸エリアで最も保守的」との呼び声高い富山県は5位にランクイン。
しかしランキング圏外(6位)の山梨県とは超接戦状態であるため、予断は許さない。保守派としてのプライドを賭け、今後もトップ5圏内を維持できるだろうか?
次に軽自動車の保有台数を見ると、第1位は沖縄県。「車社会ではあるが、県民所得は日本一低い」という状況から考えれば納得の王座獲得と言えよう。
そんな沖縄県をテール・トゥ・ノーズで追っているのが「ケチ」という県民性が秘かに噂される佐賀県で、3位は鳥取・島根・宮崎の各県が同率で並んだ。
とはいえ6位以降も含めて地方の軽自動車保有台数ランキングは超デッドヒート状態。特に西日本エリアで、軽自動車の保有台数は多い傾向がある。
なおブランド別で見ると、沖縄県以外の上位各県ではスズキ、ダイハツ、ホンダがおおむね三つ巴の状態でシェア争いを繰り広げているが、なぜか沖縄県はスズキのシェアが約5割を占めている。
では自動車保有数の少ない県は?
トラックやバスなども含めたすべての“自動車”の保有数の少なさは、人口の少なさとおおむね連動している。つまり人口最下位である鳥取県や2位の島根県、そして下から5番目となる福井県が上位(?)3傑を占めるのは自然の摂理に過ぎない。
だが、6番目に人口が少ない山梨県の登録車保有台数が全国で6番目に多いという事実を鑑みるに、ここに挙がった各県には一層の奮起も期待したい。






















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