今年3月に発売されたクラウンエステート。5mに迫る全長のSUVは、使い勝手が良く面白い存在だ。だが実はこのエステートに大きさもコンセプトも非常に近しいクルマが過去にあるのをご存知だろうか? そう、レクサスの高級SUV RX450hLである。エステートよりも乗車定員が多いRX450hLはクラウンエステートよりもいろいろな使い方ができるのでは? 今乗るならRX450hLかもよ!!
文/佐々木 亘:写真/ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】3列あるからもっと使いやすいRX450hLに今乗るべきでしょぉぉぉぉ!!(23枚)画像ギャラリーボディサイズはほぼクラウンエステート
2017年12月に、20型RXに追加されたRX450hL。車名の最後に付けられたLはロングバージョンのLであり、標準ボディに対して全長が110mm延長されている。
ボディサイズは、全長5000mm×全幅1895mm×全高1725mmだ。クラウンエステートが全長4930mm×全幅1880mm×全高1625mmだから、非常に近しいサイズ感であることが分かる。
RX450hLの室内長は2775mmで、エステートの1930mmよりも長い。3列シートを出して7人乗り、格納すれば4~5人乗りで広いラゲッジスペースが生み出される。1列目から3列目まではアイポイントを徐々に高くしたシアタースタイルで、どの席からも見晴らしが良いのもRX450hLの特徴だ。
ドライブシーンを限りなく広げる、ゆとりあるキャビン。乗る人すべてが開放感を感じられる1台に仕上がっている。
キャプテンシート仕様がまた良いんです
エクステリアデザインは、ほとんど標準仕様と変わらないのだが、大きく印象を変える部分が一つある。それが、リアクォーターからリアゲートまでの流れだ。
標準ボディよりもリアウィンドウが立ち上がっており、リアゲートまでの造形が2BOXハッチバックやステーションワゴンに近い。
標準ボディの場合、リアウィンドウがセダンのように寝かさているので、2.5BOX感が出るのだが、450hLはよりすっきりとしたワゴン風の仕上がりだ。個人的には、標準スタイルよりもロングバージョンのデザインの流れが好きである。
室内では、2列目シートにサードシートへのアクセスを容易にするウォークインモードが追加され、サードシート用のエアコン(スイッチ付)が用意されているのも、さすがレクサス。
サードシートの使用時・格納時ともに隙間の無いフラットなラゲッジスペースが用意され、サードシートは電動格納式になっている。3列目シートは広いとは言えないが、1時間ほどは我慢できるシートだ。応急用よりもしっかりとしたシートで、クルマの使い方がかなり広がるだろう。
また、2019年のマイナーチェンジ時に追加された、2列目シートのキャプテンシート仕様が、かなりいい。乗車定員は6人になるもののサードシートへのアクセスは良くなり、3列目を使わない2列目までの乗車では、セパレートされたシートでワンランク上の移動空間が生み出されているのだ。
エンジンはV6の3.5Lで、HEVだからパワーも十二分。こりゃぁ、エステートよりもRX450hLの方が、魅力的じゃない?
ここまで揃ってエステートよりも安く買えちゃうってマジか
標準車に比べて販売比率が小さかった450hLだが、中古車はそこそこ残っている。レクサス認定中古車は2020年式~2022年式が中心で、価格は550~650万円。認定外の一般販売なら2018年式が多く、400万円台の前半がボリュームゾーンだ。
新型のエステートは良いクルマだが、車両本体価格はZグレードで635万円だし、なにせ注文も入らなければ、納期も長い。
上質なロングタイプのSUVを探しているなら、RX450hLの中古車を探してみてもいいのでは。RX450hLも十分な実力を持っているぞ。


























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