運転中のドライバーの大敵である「眠気」。筆者も、特に昼食後はすぐに眠くなるタイプで、昼食後に運転をしなければならない際は、かなり気をつけている。
運転中の眠気対策としては、カフェインを摂ったり、仮眠をする、ストレッチをするなどが言われるが、JAFによると、食事方法で眠くならないようにすることが可能とのこと。紹介していこう!
※本稿は2025年5月のものです
文:吉川賢一/写真:スバル、Adobe Stock(トビラ写真=buritora@Adobe Stock)
初出:『ベストカー』2025年6月10日号
ポイントになるのは「血糖値の急上昇を抑える」こと
JAFが紹介している運転中の眠気を防ぐ食事方法は、「血糖値の急上昇を抑える」というもの。医薬品メーカーのKOWAも、食後は食べ物を消化するために胃や腸に血液が集中し、血圧が低下しやすく、眠気を感じる場合があると説明している。
血糖値の急上昇を防ぐには、血糖値を上げる糖質を摂りすぎないようにすることが必要だそう。
ただ糖質は、運転をする際の集中力維持のために必要な栄養素でもあるので、まったく摂らないようにするのではなく、あくまで摂りすぎないようにする、という程度にとどめることが必要とのこと。
うどんよりもそば、白米よりも玄米や雑穀米!!
具体的な食べ物でいうと、うどんや白米、パンなどの精製された炭水化物は血糖値を急上昇させるという。
だから、それらよりも玄米や雑穀米、麦ご飯を選ぶようにしたい。「かつ丼と小うどん」や、「ラーメンと半チャーハン」は、かなり魅惑的なメニューだが、これらはまさに「糖質と糖質の組み合わせ」。
眠気を防ぎたいなら、これらのメニューをできるかぎり避け、もし食べるなら、食後1時間経った頃に休憩をとったほうがいい、とされている。
また酢を摂取すると、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれるといわれるので、副菜にサラダや酢の物を選んだり、ドリンクで酢を摂取するのもひとつの方法だろう。
野菜から食べる&食後にはコーヒーがオススメ
JAFによると、血糖値の急上昇を防ぐには、食べる順番も重要。野菜に含まれる水溶性食物繊維は、糖質の吸収を遅らせてくれるため、野菜から先に食べることで、血糖値の急上昇を防ぐことができるという。
サラダなどでなくても、例えばチャンポンや山菜そばなど、添えられている野菜を先に食べることで、効果が得られるそう。
また、腹八分目にとどめておくことも、食後の眠気を防ぐには重要。やはり、満腹感は眠気を誘う……ということだ。
もう一点。宅配弁当を提供しているタイヘイによると、食後のコーヒーはカフェインによる覚醒作用だけでなく、血糖値の急上昇を和らげる効果もあるそう。
ただし、砂糖が入っていると血糖値が上がりやすくなるため、無糖にすることがオススメだそうだ。
実感として「運転時に眠気との戦いが減ってきた」
実は筆者、普段から糖質を気にするとともに、血糖値の急上昇を抑えることを意識している。意識し始めてからは、運転中の「眠気との戦い」が減ってきたような気がする。
また、早食いになりがちな丼ものよりも、副菜があったり、ご飯の量を調整しやすい定食を選び、血糖値上昇を抑えることを意識している。実践する価値はアリ、だと思う。
もちろん、運転中の眠気を防ぐには食事方法だけでなく、疲労を蓄積させない、薬の服用には注意するなども関わってくる。
ただそれでも、食事後の運転は眠くなってしまいがち。眠気が出てからの対策よりも、眠気が出る前に上手に自分の体をコントロールして、安全にドライブを楽しみたいものですね!













コメント
コメントの使い方コーヒーより緑茶がお勧めです。
あらゆる年代がいる家族に実際に試した経験則として
緑茶はコーヒーよりもカフェインの覚醒作用が穏やかで長く続き、食事による血糖値上昇も抑えてくれます。
利尿作用により、その場(食事処やインター)でトイレに行ってくれる点も大きいです。
当然無糖でもあります。一点、食事と共に出してくれる店ばかりじゃないのだけが難点。
ペットボトルのお茶だと、効果が半減以下になる感覚です。