富士24時間レースの会場でスバルが発表した「新型車」。詳細は2025年秋のJMSで発表するという。つまりそれまではアレコレと妄想タイムだ。ここでは、ベストカー執筆陣の中でも特に妄想逞しいお三方にご自身の妄想を披露していただいた!!
※本稿は2025年6月のものです
文:国沢光宏、鈴木直也、マリオ高野/写真:スバル、ベストカー編集部/予想CG:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年7月26日号
S210の走りを500万円以下で:国沢光宏
突如発表されたスバルのスポーツモデルは藤貫CTOが一枚の写真とともに「今あるアセットを使う」とだけ説明した。スバルの状況を考えると充分過ぎるヒントだったりする。
まず写真からわかるボディだけれど、明らかに5ドアHBである。ブリスターフェンダーにパワーバルジも付いてます。
スバルのプラットフォームは現在ひとつしかない。ということを考えればベースになってるの、全長4475×全幅1780mmのインプレッサである。3代目のWRX STIとなるGRBのサイズが4415×1795mmなので大差なし。
思い出してみたら、中国ラリー選手権に初代XVのワークスカーを走らせており、これがけっこう速かった。300ps+αのエンジンを搭載すれば相応のポテンシャルを発揮するだろう。
もうひとつ。500台限定の『S210』に乗って驚いた。もはやBMWのMやAMGと真正面から比較しても負けていない。
S210は既存のクルマベースなので高価になったけれど、同じくらいの内容のモデルを500万円以下で出せたら凄いと思う。藤貫さん、案外このセンを狙っているんじゃなかろうか。できればMTも欲しいです。
技術オタクな会社のヒネリがほしい:鈴木直也

富士24時間でチラ見せした謎のスバル新型車。STI全盛期の走りが復活か? と、スバリストたちが色めき立ってる。
しかし、技術責任者の藤貫さんが「今ある技術資産をうまく使って魅力あるクルマを作りたい!」と言ってるんだから、そこは虚心坦懐に聞くべきでしょう。
現行で最もスポーティなスバル車は、北米仕様インプレッサWRX。ベースにするとしたら、基本このモデルしかない。
でも、そのまんま逆輸入じゃ、ちと鮮度に欠ける。
例えば、FA24ターボにスバル独自の技術である過給リーンバーンを適用するとか、あるいはS:HEVを組み合わせてトヨタをびっくりさせるとか、はたまたまったく新しい電子制御トランスファーとか、技術オタクな会社ならではのヒネリがほしい。
個人的には、現行の1.8Lターボ(CB18)を、過給リーンバーンそのままで2Lまで拡大し、S:HEVと組み合わせるといったヒネリ技を見てみたい。
THSはエンジン側だけトルクアップするのが難しいハイブリッドシステムだし、過給リーンバーンで高出力を狙うのも同様にハードルが高い。
でも、難しいからこそ燃えるのが、変態スバル技術陣と信じてます(笑)。

















コメント
コメントの使い方