クラウンエステートの納期が最長5か月!!　受注停止していない今が購入のチャンス!?　ライバル車と比べて突出する部分はあるのか？

ライバル車1：マツダCX-80の評価は？

　クラウンエステートの代わりになるライバル車として、筆頭に挙がるのはマツダCX-80だ。クラウンエステートの全長が4930mmに達することを考えると、CX-60よりもボディサイズが同等になる3列シートSUVのCX-80がライバル車に相応しい。

　売れ筋のクラウンエステートハイブリッドZ（635万円）に相当するCX-80は、XDハイブリッドプレミアムスポーツ4WD（632万5000円）だ。エンジンは直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボで、マイルドハイブリッドも組み合わせる。

　走りの滑らかさではクラウンエステートが勝るが、CX-80のディーゼルは動力性能が高く、スポーティな運転感覚も味わえる。後輪駆動をベースにした4WDを搭載するから、LサイズSUVながら機敏に曲がることも特徴だ。クルマ好きのユーザーに向いている。

　CX-80は車内も広く、タン色の内装やナッパレザーのシート生地も上質だ。2列目のシートにも、センターコンソールや電動調節機能が装着され、アルファードの2列目に似た雰囲気も味わえる。このようにCX-80では、豪華さやスポーティ感覚をクラウンエステートよりも分かりやすく表現している。

　機能と価格のバランスでも、CX-80XDハイブリッドプレミアムスポーツ4WDは買い得だ。販売店によると「CX-80の納期は2か月弱」だからスムーズに納車される。

ライバル車2：クラウンエステートより176万円高いレクサスRX

　一方、トヨタ車以外には乗りたくないユーザーは、レクサスブランドのRXに注目したい。プラットフォームはクラウンエステートと共通で、ホイールベースの数値も2850mmで等しい。

　直列4気筒2.5Lハイブリッドを搭載するRX350hなら、エンジンや前後のモーターもクラウンエステートハイブリッドZと基本的に共通だ。

　エンジンとモーターの相乗効果によるシステム最高出力は、RX350hがプレミアムガソリンを使って250馬力だから、レギュラーガソリンで243馬力のクラウンエステートハイブリッドに近い。

　RXの主力グレードは、ハイブリッドの350hバージョンL 4WD（811万円）だ。クラウンエステートハイブリッドZ（635万円）に比べて176万円高いが、レクサスは内外装が上質でノイズは小さい。さらに3年間のメンテナンスプログラムやGリンクの利用も標準付帯されている。

　それでもRXはクラウンエステートに比べて割高だが、トヨタの手掛けた上級SUVが欲しいなら、RXは選ぶ価値が高い。販売店に納期を尋ねると「RX350hは約半年」とのこと。短くはないが、クラウンエステートが購入しにくい時はRXも検討したい。