1994年に全日本GT選手権として誕生し、2005年にFIA公認の国際シリーズとなったSUPER GT。2026年の新型プレリュード投入を控え、21世紀のGT500車を今一度おさらい。ここでは全日本GT時代からの強豪・日産のマシンを振り返る。
※本稿は2025年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
2025年は調子が乱高下……次シーズンの巻き返しに期待!
JGTC時代、第二世代のR32、R33、R34スカイラインGT-Rで長きにわたり参戦を続けていた日産。その後、GT500はGT-RとフェアレディZでの参戦となっている。
日本車最強との誉れ高きGT-Rだったが、投入当初は絶不調で低迷した時代もあった。特筆はフェアレディZで、Z33、現行のRZ34ともデビューシーズンでチャンピオンを獲得している。
ここ10年の傾向としては、ノーマルモデルで参戦した後にNISMОに切り替えるという手法で、現行のZも2024年からZ NISMОで参戦。2025年は好不調の波が荒く苦戦。2026年シーズンの巻き返しに期待したい。
日産 スカイラインGT-R(R34・1999~2003年)
R34GT-Rは、RB26DETTの戦闘力不足に苦しみ、2002年にエンジンをVQ30DETTに変更。R34GT-R最終年の2003年に王座に輝き有終の美を飾った。
日産 フェアレディZ(Z33・2004~2007年)
R34GT-Rで熟成された技術を踏襲。2004年に初年度で王者に輝いたが、戴冠はその1回のみとなった。
日産 GT-R(R35・2008~2013年)
市販車のデビュー翌年に投入。デビュー初年度の2008年にチャンピオンを獲得するものの、その後はライバルたちに苦戦。
日産 GT-R NISMO(R35・2014~2021年)
2014年に、GT-R NISMOをベースとした新型GT500マシンを投入。ファンの期待に応え、2014年、2015年と、2年連続でチャンピオンを獲得。
日産 フェアレディZ(RZ34・2022年~2023年)
市販車のデビューに合わせて2022年に実戦投入。GT-Rで信頼性が確保されていたことが奏功し、デビュー年に王座獲得。
日産 フェアレディZ NISMO(RZ34・2024年~)
2024年からはGT-R同様、ベースモデルが標準からNISMOに変更された。好不調の波が激しいためコンスタントに成績を残せず苦戦。
日産車のGT300マシン
プライベーターが使う日産車は厳選されていて、かつてはS14シルビアなどもあったが、現在はGT-R GT3が活躍。日本メーカーで最も早くからGT3を市販しているため一日の長がある。海外勢が続々最新モデルを出すなか、現在も高い戦闘力を持つ。





















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