2025年にデビューした新型車・改良車・追加モデルを振り返る時に、決して外せないのが、およそ24年ぶりに6代目として復活したホンダ プレリュードだ。鮮烈な再デビューを果たした新生プレリュードを片岡英明氏が改めて評価する。
※本稿は2025年12月のものです
文:片岡英明/写真:ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年1月10日号
新型ホンダ プレリュード
長い沈黙を破って第6世代のプレリュードが登場した。ホンダとしては久しぶりのクーペスタイルのスペシャルティカーである。しかもホンダらしい技術を盛り込んだ電動スポーツモデルだ。ただし、1グレードだけに絞り、販売価格は600万円の大台を超えた。
エクステリアは、低くシャープなフロントノーズと滑らかなボディラインを特徴とする。デザインはエレガントだが、プレリュードを名乗るからには、もう少しインパクトが欲しかった。これはインテリアにも言えることである。
プレリュードはデートカーの代名詞的な存在だ。価格を考えると、パワーシートやパーセルカバー、電動可動式リアスポイラーなど、もう少し実のある装備をおごってもらいたかった。
プラットフォームやサスペンションなどのメカニズムは、シビックのタイプRをベースとしている。が、ホイールベースを詰め、サスペンションなどに専用セッティングを施しているから性格は大きく違う。
ZF社のアダプティブ・ダンパー・システムの採用と相まってワインディングロードを走るのは楽しい。タイトコーナーでも狙いどおりにノーズが入り、意のままの気持ちいい走りを楽しめる。ドライバーが操っている感覚が濃密だ。
パワートレーンは、ホンダ自慢のハイブリッドシステム、e:HEVで、基本的なスペックはシビックに準じている。が、最大の売りはエンジン制御を連動させたS+シフトの採用だ。疑似的な有段変速の味を加えることで加減速する醍醐味が大きく増した。
運転操作とクルマの応答が上手にシンクロし、理屈抜きで運転するのが楽しい。高回転まで軽やかに回り、とてもドラマチックだ。電動化時代にふさわしいスペシャルティカーである。
●評価採点チェック
・注目度:85
・進化度:100以上
・価値の高さ:90


















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