フィット ヤリス マツダ2… テーマ別で選ぶ 推しのコンパクトカー

フィット ヤリス マツダ2… テーマ別で選ぶ 推しのコンパクトカー

 2020年2月、今年の大注目モデル、新型フィットとヤリスが立て続けに登場。両車とも大ヒット街道を爆進中で、国産コンパクトカーカテゴリーも充実して活気づいてきた。

 昨年の年間販売ランキングを見ても、ベスト15にノート、アクア、ルーミー、ヴィッツが入り、ユーザーがコンパクトカーのよさを認めていることがわかる。

 とは言っても、クルマの「よしあし」が、求める用途によって大きく変わるのも事実。自動家評論家 国沢光宏氏、渡辺陽一郎氏に、「この用途ならどの国産コンパクトカー?」を論じてもらった。

・実用性の高さで選ぶなら…室内、驚きの「広大」さ! 徹底的に使い勝手がいい ホンダ フィット
・遠出するなら…走りもいいし、自動ブレーキも進化。遠出も安心!!! トヨタ ヤリス

・コスパで選ぶなら…小さめサイズなのに機能よし、燃費もよし! スズキ ソリオ
・現行モデルを自分が買うなら…高回転志向の1.2L。割高感がない価格もいい!!! スズキ スイフトRS

【画像ギャラリー】すべて100万円台半ばから! ヤリス フィット ソリオ スイフト…価格も“おいしい”日本のコンパクトカーたちをギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年3月のものです
文:国沢光宏、渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年4月10日号


■実用性に高さで選ぶなら…室内、驚きの「広大」さ! 徹底的に使い勝手がいい ホンダ フィット

(TEXT/国沢光宏)

 実用性能重視ということであれば、もう新型フィットしかありませんワな! とにかく徹底的に使い勝手がいい。

 ホンダの基本コンセプトは、エンジンなど機械部分を最小にし、ヒトが使うスペースをたっぷり確保するというもの。新型フィットも従来モデルと同じく、車体サイズからすれば「広大」と評価していいようなキャビンスペースを持つ。とにかく、実車見ると驚くかぎりだ! Bセグメントのクルマと思えない。

●ホンダ フィット(155万7600~248万6000円)

 もう少し具体的に紹介しよう。運転席はどのBセグだって身長183cmの私が、ストレスなく座れます。問題は私のシートポジションにした状態でのリアシートスペース。

 平均的なBセグだと“ほぼ”レッグスペースを残さない。つまり、私が運転したら、後席は助手席側しか使えない、ということ。もちろん助手席側は少し前にアジャストしておかないとダメです。これが、Bセグの国際基準だと思う。

 しかし、新型フィットの場合、リアシートに加え、広いラゲッジまで確保されている。ここもホンダの得意部分。後席のシートを前に倒したりすることなく、けっこうな大物も搭載できてしまう。

 前席と後席、ラゲッジスペースの合計体積は1クラス上のCセグ(ホンダならシビック)を余裕で凌ぎ、Dセグに肉薄するのだった。

 さらに新型フィットは1番前のピラーを細くし、メーターバイザー廃止。一段とゆったりした雰囲気を出してます。これはもう、実用性高しです。

●次点:熟考したが……なし!

■遠出するなら…走りもいいし、自動ブレーキも進化。遠出も安心!!! トヨタ ヤリス

(TEXT/国沢光宏)

 ロングドライブでありがたいのは燃費と優れた運転補助装置、そして乗り心地のよさだと思う。といっても、コンパクトカーを流れのいい道で走らせたら、ハイブリッドじゃなくたって20km/Lくらい走ってしまう。どのクルマも問題なし。

 というか、ハイブリッドすら不要だと思えるほど。乗り心地だけれど、これまた大差なし。基本設計が最も古いノートですら、競合車と比べ極端に負けておらず。

●トヨタ ヤリス(139万5000~249万3000円)

 もしかするとヤリスは少しライバルをリードする乗り心地のよさを確保しているかもしれないが、現時点では公道未試乗のため不明。少し期待しておきたい。

 運転補助をみると、最も機能的に進んでいるのは新型フィット。ヤリス、アダプティブクルーズコントロールがイマドキのクルマとしちゃ珍しく停止まで制御してくれない。渋滞路を走る際、決定的な弱点になってしまうと思います。

 ただ、ヤリスの自動ブレーキ性能はクラスTOP。新型フィットもホンダとしちゃ初めてモービルアイ製のユニットを採用しているが、カメラだけのシステム構成。日産の話を挟むと、カメラにレーダーも組み合わせている。新型フィット、性能的には少し届かず。

 ヤリスならカメラ+レーダーで右折時の歩行車に対するブレーキ機能を入れるなど進化してます。

 総合的に評価するなら、この項目、ヤリスが新型フィットを少しリードしている。遠出のドライブも、気分的にラクチンです。

●次点:熟考したが……なし!

次ページは : ■コスパで選ぶなら…小さめサイズなのに機能よし、燃費もよし! スズキ ソリオ

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!