■コスパで選ぶなら…小さめサイズなのに機能よし、燃費もよし! スズキ ソリオ
(TEXT/渡辺陽一郎)
クルマのコストパフォーマンスは、内外装の作り、居住性、走り、乗り心地など、さまざまな機能と価格のバランスで決まる。価格が同じモデルなら、機能が豊富で上質な車種が買い得だ。
その考えで推すならソリオだ。全長は3710mm、全幅は1625mmに抑えているから狭い裏道でも運転しやすく、そのうえ全高は1745mmに達しているので車内は広い。シートアレンジは多彩で、後席を畳むと自転車のような大きな荷物も積める。
●スズキ ソリオ(148万6100~221万9800円)
また座り心地の点でいえば、後席は座り心地に不満がなく、頭上と足元の広さはコンパクトカーの最高峰だ。実用性と快適性を両立させている。
軽量化を徹底させている点も注目。装備の充実したマイルドハイブリッドMZでも車両重量は950kg。動力性能にも不満はなく、JC08モード燃費は27.8km/Lと良好。背の高いボディながら安定性も悪くない。
乗り心地は少し硬いが、プラットフォームの世代が比較的新しいから粗さを抑えている。MZの価格は衝突被害軽減ブレーキ、サイド&カーテンエアバッグ、両側スライドドアの電動機能、エアロパーツ、アルミホイールなどを備えて199万100円。これはコスパよし! でしょう。
次点は新型フィット。全高を立体駐車場が使える高さに抑えながら居住空間と荷室が広い。乗り心地と安全装備を向上させ、内装と装備も充実。1.3ホームの価格は171万8200円。高コスパだ。
●ホンダ フィット(155万7600~248万6000円)
■現行モデルを自分が買うなら…高回転志向の1.2L。割高感がない価格もいい!!! スズキ スイフトRS
(TEXT/渡辺陽一郎)
コンパクトカーのスポーティグレードは、運転の楽しさを満喫できる。特に人気が高く、走りの評価がいい車種はスイフトスポーツだが、個人的には1.4Lターボでは動力性能が高すぎる。スイフトRSの5速MT(171万7100円)を選びたい。
●スズキスイフトRS(171万7100~197万7800円)
1.2Lエンジンは、充分なパワーではないが、少し高回転志向だ。実用回転域の駆動力は細いが、4500回転を超えた領域では活発に吹き上がる。5速MTを積極的に使って高回転域を保つと、エンジンパワーをフルに引き出す楽しさを味わえる。これがこのモデルの醍醐味。
足まわりには「欧州チューニングショックアブソーバー」が備わり、乗り心地は少し硬いが、870kgの軽いボディと相まって軽快に曲がる。峠道の下り坂も楽しい。
価格は170万円を超えるが、装備も充実して、切削加工を施したブラックのアルミホイール、エアロパーツ、LEDヘッドランプ、衝突被害軽減ブレーキなどを標準装着している。これほどの装備充実度なら、割高な印象はない。
次点はマツダ2、XDプロアクティブSパッケージ(215万6000円)だ。スイフトRSは、軽いボディにパワー不足のエンジンを組み合わせて高回転まで回しながら峠道を走るのが楽しいが、マツダ2は実用回転域の駆動力を高めた1.5Lクリーンディーゼルターボが魅力。一般道走行では扱いやすい。加えて、高速道路を巡航すると気分がいい。
●マツダ マツダ2(157万3000~266万7500円)
●【画像ギャラリー】すべて100万円台半ばから! ヤリス フィット ソリオ スイフト…価格も“おいしい”日本のコンパクトカーたちをギャラリーでチェック!!!
コメント
コメントの使い方