近年「庶民の足」として多くの人に親しまれながら、クルマ好きからは若干下に見られている感のある軽自動車。いまや必要不可欠な存在となった軽自動車を万人に認めさせるにはどこを目指せばいいのだろうか? 伊達軍曹どのが考えた!!
※本稿は2026年3月のものです
文:伊達軍曹/写真:ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年4月26日号
エンスーが乗るに値する「シブい軽」
近年、長足の進歩を遂げている軽自動車。今や庶民の足として必要不可欠な存在であり、なかでもスーパーハイトワゴン系は特に、国民車と呼ぶべき存在にまで成長した。
だがクルマ好き界隈の人間からは、軽はいまだナメられているように思える。
「しょぼい」「安っぽい」というのが界隈の主な言い分であり、若い女性でも、「彼のクルマは何だっていいけど、軽はちょっと……」という者が多いとか。なんと嘆かわしい。
しかし、カーマニアやご婦人からはナメられがち、バカにされがちな軽も「乗りこなし方」次第では、「エンスーが乗るに値するシブい乗り物」としてのポジションを確立できるはず。
元より性能の部分では、今や大きな問題などない最近の軽である。ここでは軽の「乗りこなし方」に議題を絞り、論を進めてまいりたい。
高級感ではなく「道具感」を追求する
「軽自動車も乗りこなし方次第では、シブく見える乗り物たりえる」というのが前項の趣旨だ。ということは逆に言うと「乗り方に気をつけないとシブくは見えない」ということであり、実際、街はシブくない軽であふれ返っている。
ぜんぜんシブくない、むしろダサく見えてしまう彼ら、彼女らの何がいけないかといえば、「無理やり高級感を出そうとしている」という点に尽きる。
軽自動車とはサイズだけでなく、製造原価にも制約がある乗り物だ。それゆえ上質な素材を使うこともできる登録車(普通車)と同等の高級感は、どうしたって出し得ない。「軽は安っぽい」という評価は、ある意味そのとおりなのだ。
そういった状況下で無理やり高級感や上質感、あるいは本格的なスポーティ感などを求めたとしても、ヘタをすれば「滑稽」に見えてしまう可能性すらある。
ならば我々、軽LOVERはどうすればよいのか?
答えは「道具感」を追求することだ。それも、その道のプロが仕事で使う「プロフェッショナルツール感」を追求することだ。
プロフェッショナルツールでも価格の高低による品質差はあるが、決してそれだけではない。
特に高価なわけではない、しかし丁寧にメンテナンスされた、己の手になじんだ道具を相棒としながら、素晴らしい“仕事”をしているプロはたくさんいる。そしてそんなプロが使っている比較的安価なツールは、きわめてカッコよく見えるものだ。
軽が目指すべきものも、そこなのだ。道具としての目的は何だっていい。それは通勤かもしれないし、旅かもしれないし、あるいは波乗りや釣り、ソロキャンプなどの趣味的活動かもしれない。
そういった事柄をより深く、より真剣に行うための道具に見えるような乗りこなし方をした時、軽自動車という安価で大衆的な乗り物は、「エンスーがあえて選んだこだわりのツール」に変わるのである。
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