販売店からも「売れるクルマが減った」の声!?トヨタ車の受注はなぜこんなに止まるのか?

販売店からも「売れるクルマが減った」の声!?トヨタ車の受注はなぜこんなに止まるのか?

 新車は「欲しい時に注文できる」のが当たり前ではなくなってきた。特にトヨタの人気モデルは、販売店に足を運んでもすぐ契約できないケースが目立つ。なぜここまで受注停止が繰り返されるのか、狙ったクルマを逃さないために何をしておくべきなのかを整理してみた!

文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ

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ヤリスクロスからランドクルーザーまで、トヨタ車の受注が頻繁に止まる理由

KINTOでは取り扱ってはいるものの……登場したばかりのランクルFJも予想通り受注停止の波にのまれている
KINTOでは取り扱ってはいるものの……登場したばかりのランクルFJも予想通り受注停止の波にのまれている

 トヨタの販売店からは「売れるクルマが減った」という言葉が聞かれる。受注を停止させている車種が多いためだ。

 トヨタの受注状況は、直近では以前に比べて好転してきた。それでも2026年7月において、販売店では「ランドクルーザーは300、250のディーゼル、70、FJが受注を停止させている。RAV4、クラウンのスポーツやセダン、カローラクロスやヤリスクロスなども止まっている」という。

 注意したいのは、定額制カーリースのKINTOでは、ランドクルーザーFJ、カローラクロス、ヤリスクロス、RAV4などを取り扱っていること。ただしKINTOは完全なリースだから、リース期間満了後は、車両を必ず返却せねばならない。買い取って自分の所有にすることはできないから購入とは異なる。

 受注を停止していて購入できないのに、リースで貸し出すのは本末転倒ともいえる。KINTOでは、走行距離、車内禁煙など、使い方の制約も多い。

受注停止は納期が延びることだけが原因か?

ほぼ毎月、なにかしらの一部改良やカラーの整理、特別仕様が登場している。画像は2026年7月に追加されたカローラクロスの特別仕様車 Z“Adventure”<br><br>
ほぼ毎月、なにかしらの一部改良やカラーの整理、特別仕様が登場している。画像は2026年7月に追加されたカローラクロスの特別仕様車 Z“Adventure”

 販売店に受注が停止する状況を尋ねると、以下のように説明された。「人気の高い車種は、納期が6か月から10か月に延びると、受注を停止させることが多い。その1~2か月前には、カウントダウンが始まり、購入希望のお客様に契約を促す。カウントダウンで予告した後に、受注が止まる仕組みだ」。

 受注が停止した後、どの程度の期間が経過すると再開するのか。「受注の停止期間は、状況によって異なるから一概にはいえない。それでも半年から10か月後には、再開することが多い。受注を再開した時の納期は、2~3か月に縮まっているが、そこから再び延び始める。そして半年から10か月に達すると停止する。この繰り返しだ」。

 受注が停止する理由は、納期の遅延だけか。

 「受注を停止する理由は納期遅延以外にもある。例えば改良やマイナーチェンジを控えている時も、変更を行う数か月前に受注が止まる。特に最近は、新しいボディカラーの設定など、細かな変更でも受注を止めることが増えた」。

 このような事情もあり、受注を停止する車種が目立っている。

結局は需要に追い付いてないという「すさまじさ」

ノアとヴォクシーも2026年に入り一部改良で顔つきがやや変更となった。人気の勢いはまだ衰えることはなさそうだ
ノアとヴォクシーも2026年に入り一部改良で顔つきがやや変更となった。人気の勢いはまだ衰えることはなさそうだ

 それでも納期が遅れる最も多い理由は、需要に供給が追い付かないためだ。供給が追い付かない理由は、トヨタに限らず、生産規模が根本的に小さかったり海外仕様の生産が多く日本仕様が少ないためだ。

 そこを踏まえても、トヨタの受注停止は頻繁に生じる。停止している車種も、ほかのメーカーは1~2車種程度だが、トヨタは多い。

 そこで受注を時々停止させるノア&ヴォクシーの登録台数を2025年度(2025年4月から2026年3月)の1か月平均で見ると、ノアは6638台で、ヴォクシーは6889台だ。合計すれば1か月平均1万3527台になり、2024年度は1万4000台であった。

 ノア&ヴォクシーの1か月当たりの生産台数は、以前から1万6000台くらいが限界といわれ、今でもそれに近い台数を生産している(※編集部註:ノア/ヴォクシーについては2026年秋から台湾でも製造を行い日本で販売するという報道がなされている)。

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