コンパクトSUVを探すと、スズキ クロスビーとトヨタ ライズはかなり悩ましい存在だ。どちらも扱いやすいサイズで、街乗りにも週末レジャーにも使いやすい。しかもクロスビーは2025年10月の商品改良で、エンジンを1.2LのZ12E型へ変更し、走りや安全装備を大きく進化させた。では今選ぶなら、どちらが正解なのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、スズキ、トヨタ、ダイハツ
【画像ギャラリー】先代RAV4、ライズ、ロッキー、海外仕様ヤリクロ……見分けつく!? 同じようで意外と顔のデザイン違うぞ!(17枚)画像ギャラリー個性と遊び心ならクロスビー、SUVらしさと価格ならライズ
まずサイズを見ると、クロスビーは全長3760mm、全幅1670mm、全高1705mm。ライズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mmだ。ライズのほうが235mm長く、25mm広いが、クロスビーのほうが85mm高い。つまりライズはSUVらしく低めで伸びやか、クロスビーは背が高くて丸っこいワゴン的な雰囲気だ。
室内寸法はクロスビーが長さ2165mm、幅1405mm、高さ1280mm。ライズは長さ1955mm、幅1420mm、高さ1250mm。室内長と室内高はクロスビーが有利で、室内幅はライズが少し上まわる。後席での頭上感やシートアレンジの楽しさを重視するならクロスビー、荷室の奥行きやSUVらしいパッケージを求めるならライズという見方ができる。
クロスビーの魅力は、なんといってもキャラの濃さだ。5:5分割可倒式リアシート、左右独立リアシートスライド&リクライニング機構、防汚タイプラゲッジボードなど、遊び道具を積んで出かけたくなる装備がそろう。
最低地上高は180mmで、4WD車だけでなく2WD車にもスポーツモード、スノーモード、グリップコントロール、ヒルディセントコントロールを採用するなど、2025年10月改良で頼もしさが増した。
いっぽうライズは、より正統派のコンパクトSUVだ。全長4mを切るサイズながら、最低地上高は185mm。見た目もSUVらしく、価格の入り口も低い。街で扱いやすく、駐車場でも気を使いすぎない。コンパクトSUVを安く、気軽に楽しみたいならライズはかなり強い。
燃費と価格で選ぶならライズ、装備の今っぽさならクロスビーも強い
価格はクロスビーがHYBRID MXの2WDで215万7100円、HYBRID MZの2WDで233万5300円、HYBRID MZの4WDで250万300円。パワートレーンは全車1.2Lエンジン+マイルドハイブリッド+CVTで、WLTCモード燃費は2WDが22.8km/L、4WDが21.0km/Lだ。
ライズはXガソリン2WDが180万700円、Gガソリン2WDが195万8000円、Zガソリン2WDが215万2700円。ハイブリッド車はGが226万3800円、Zが244万2000円で、いずれも2WDのみ。4WDは1.0Lターボとなり、Xが207万9000円、Gが223万5200円、Zが241万3400円だ。燃費はハイブリッド2WDが28.0km/L、ガソリン2WDが20.7km/L、4WDターボが17.4km/Lとなる。
燃費重視ならライズのシリーズハイブリッドが有利だ。価格もクロスビーの上級グレードと近く、街乗り中心ならかなり魅力的。逆に4WDで比べると、クロスビーは21.0km/L、ライズの4WDターボは17.4km/L。雪道やアウトドア用途まで考えると、改良後クロスビーの4WDはかなりいい線をいく。
安全・快適装備では、クロスビーの商品改良が効いている。デュアルセンサーブレーキサポートⅡ、全車速追従機能付ACC、車線維持支援機能、車線逸脱抑制機能を標準装備し、HYBRID MZには電動パーキングブレーキ[ブレーキホールド付]やステアリングヒーターも備わる。
ライズもスマートアシストや全車速追従機能付ACCなどを用意するが、装備内容はグレードやパワートレーンで差があるため、買う時は細かく確認したい。
結論として、安さ、燃費、SUVらしい見た目で選ぶならライズ。特にハイブリッド2WDは燃費のよさが光る。一方で、室内の楽しさ、個性的なデザイン、4WDの使い勝手、改良後の安全装備まで含めるならクロスビーが面白い。合理のライズ、ワクワクのクロスビー。正解はひとつではないが、クルマに遊び心まで求めるなら、クロスビーは想像以上に手ごわい相手だ。
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