6月4日にマイナーチェンジしたホンダ シビックは、e:HEV RS追加が大ニュースだが、実は中核グレードのEXも見逃せない。ステアリングヒーターと後席USBポートの追加で、日常の快適性がじわり向上。スポーティなRSではなく、あえてEXを選ぶ価値はあるのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダ
【画像ギャラリー】2027年で誕生から55年の歴史! 歴代シビックを一挙公開!(21枚)画像ギャラリーステアリングヒーター追加が効く!! EXは日常派シビックの本命か
シビックのガソリンEXは394万6800円。1.5L直噴VTEC TURBOに無段変速オートマチックを組み合わせた、扱いやすい中核グレードだ。最高出力は182PS、最大トルクは240Nmで、WLTCモード燃費は16.3km/L。6速MTのRSほど趣味性に振らず、eほど高価でもない。日常使いを考えると、じつに現実的な立ち位置だ。
今回のマイナーチェンジで大きいのが、EXへのステアリングヒーター追加だ。派手な装備ではないが、寒い朝にハンドルを握った瞬間のありがたさはかなり大きい。シートヒーターだけでは補えない手元の冷えを和らげてくれるため、冬場の快適性は確実に上がった。
さらに全グレード共通で後席USBポートも追加された。スマホ充電はもはや家族や同乗者の必須インフラ。リア席に人を乗せる機会があるなら、これも地味にうれしい改良だ。シビックはスポーティなイメージが強いが、全長4560mm、全幅1800mm、全高1415mmの5ドアハッチバックとして、実用性もきちんと持っている。
RSやe:HEVに目移りするが、価格とのバランスはEXが強い
もちろん、走りの濃さで見ればRS系が魅力的だ。ガソリンRSは448万8000円で6速MTを搭載し、e:HEV RSは465万9600円でHonda S+ Shiftを採用する。どちらもシビックらしい走りの楽しさを濃く味わえるグレードだ。
ただし、EXとの価格差は小さくない。ガソリンRSとは54万1200円差、e:HEV RSとは71万2800円差になる。MTで操る楽しさやHonda S+ Shiftの高揚感に強く惹かれるならRSを選ぶ理由は明確だが、通勤、買い物、週末ドライブまで幅広く使うならEXでも十分以上。むしろ価格と装備のバランスはかなりいい。
EXには、Honda CONNECTディスプレーや左右独立温度コントロール式フルオートエアコンなど、日常で欲しい装備もしっかり備わる。スポーティな見た目と爽快な走りを味わいながら、過度に尖りすぎない。この“ちょうどよさ”こそEXの強みだ。
結論として、シビックを趣味全開で選ぶならRS系が楽しい。だが、快適性、価格、扱いやすさを重視するならEXはかなり賢い選択だ。ステアリングヒーター追加で弱点をひとつ埋めた今、シビックEXは「これで十分」どころか、多くの人にとってもっとも現実的な本命グレードになった。
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