現在にまで続く名車、ホンダが世界を超えた瞬間
排ガス対策や燃費向上など、多くの難問が噴き出した1970年代は、パフォーマンスより環境性能に目がいくようになる。
挑戦的な作品だ、と感じたのは、またしてもホンダだ。1972年に台形の2ボックスボディで登場したシビックは、FF車の新しいパッケージングを提案した。1973年12月には副燃焼室を備えた低公害技術のCVCCを採用。実現不可能とダンマリを決めたビッグ3を驚かせている。
水平対向という誇り、伝統のはじまり
FFのファミリーカーではシビックの先輩格といえるスバル1000も挑戦的な作品だ。クラスを超えた広いキャビンと日本初の水平対向4気筒エンジン、4輪独立懸架のサスペンションなど、すべてが新しい。水平対向エンジンの利点を活かして、レオーネでは4WDも仲間に加えた。
1966年秋にサニーを追うように登場したカローラも挑戦的な作品だ。税金面では不利な1100ccエンジンを積み、流行していたコラムシフトではなく、4速MTフロアシフトで登場する。販売店は危ぶんだが、大ヒットした。
異国情緒あふれるクルマといえばやっぱりあのメーカー!
日本車離れした美しいイタリアンルックを身にまとって登場したのが、いすゞ渾身の力作、117クーペである。高性能なDOHCエンジンに加え、時代の一歩先を行く電子制御燃料噴射装置搭載車も設定した。ベテラン職人によるボディワークや数字の車名を付けたことも驚きだ。
1970年代の最後に登場し、大胆な発想で業界を騒然とさせたのがスズキのボンネットバン、アルトである。550ccエンジンを積むが、装備を最小に抑えて全国統一価格47万円を打ち出した。フロンテとほとんど変わらないのに軽商用車だから税金も安いなど、魅力的だ。発売されるや爆発的なヒット作となっている。
1960年代&1970年代デザインの挑戦車ナンバー1は?(清水草一)
1972年に発売されたホンダ ライフステップバンこそ、現在の国産ミニバンや軽トールワゴン&ハイトワゴンの元祖だ。
FFの乗用車をベースに高い全高を持つボクシーなボディを乗せ、スペース効率を極限まで追求。そしてデザイはシンプルの極致。いま見てもホレボレする。これぞ機能美。




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