■家族がいても諦めないで!! 日本にはスズキの至宝があるぞ
【スズキスイフトスポーツ 183万6000円~205万920円】
評判のいい新型スイフトスポーツは、日本で絶滅の危機に瀕するホットハッチ文化を継承する一台。
その存在だけでも貴重だが、乗ってビックリ。クルマ好きの心を揺すってくれた歴代モデルの存在が霞むほどの完成度なのだ。名前が示す通り、新型スイフトがベースだが、ノーマルとは一線を画す。
専用ボディパネルに始まり、ハーテクト採用の新ボディにはスポット増しを実施。ターボ化されたエンジンは、上級車向けの1.4L直列4気筒ターボに専用チューンを加え、6MTも従来型をベースに大幅改良しているなど、全面的に手が加えられている。
足元には、モンローの前後ショックとコンチネンタル製コンチスポーツコンタクト5が奢られる。
特にコンチタイヤの採用は日本モデルのスイフトスポーツでは初。これは先代で欧州向けのみ採用され、スイスポとの相性が良かったことから新型は全面採用となったそう。
コクピットに収まれば、純正バケットシートやレザーステアリングも有名メーカー製にも負けない良い仕事をしていることを実感。
特にMTのシフトフィールは抜群で、MT派を唸らせる出来ばえだ。走りは、エンジンが低回転から力があるため、かなりパワフル。足は固いが、快適性も維持している。
キャビンとラゲッジスペースは、スイフトと同じなので、実用性もバッチリ。また先進安全機能「セーフティパッケージ」が選べるとこもよし。
特にMTでも自動ブレーキで完全停止が行えるのは優秀。まだ粗削りな部分もあるが、トータルでは欧州ハッチと比較したくなる良作だ。
今回のセレクトは、敢えて日本車限定のしかもキャラの濃いスポーツカーとした。それは250万円という現実的な価格で、これほどのクルマたちが手に出来ることを改めて知って欲しいと思ったからだ。
世界中探しても、この価格帯で、FR、MR、FFの駆動違いのスポーツカーを悩める国など他にない。
無論、単に安価なだけでなく、どれも国産メーカー各社のカーガイたちが生み出した逸品揃いなのだ。
もし、昨今の日本車は……と思うなら、まずどれか1台に乗ってみて欲しい。その気持ちは大きく揺らぐはずだ。
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