マツダと好対照!? なぜスバルはMTを減らしたのか

アイサイトをフルに生かすにはAT車が最適

スバルのアイサイト搭載車の多くは、全ての車速で先行車に追従するクルコン機能をもつ。MT車の場合、加減速が自動で行われても、速度に応じたクラッチ操作やギアチェンジは手動でおこなう必要がある
スバルのアイサイト搭載車の多くは、全ての車速で先行車に追従するクルコン機能をもつ。MT車の場合、加減速を自動で行っても、速度に応じたクラッチ操作やギアチェンジは手動で行う必要がある

日本全体でのMT車ニーズが既に1%台となっている現状を見れば、スバルのMTも健闘しているといえる。

ただ、それでも日本販売の3%程度に過ぎない。さらに海外ニーズも圧倒的にオートマチック車となっている。

また、アイサイトの設定との直接的な関係ないものの、「アイサイトください」という購入者が現れるほどの大ヒットが、非装着となるMT車の需要をより縮小させてしまったともいえる。

それが、自動車ブランドとしての生き残りをかけたスバルの「限られた経営資源の選択と集中」による苦心の決断なのだ。

ただ、ラストとなった現行型フォレスターのMT車も、1グレードのみで4.5%(2017年度)を販売しており、一部の根強いファンを持っていただけに少々残念に思う。

世界的に見ても、インプレッサやXVのようにMTが残ったもののあれば、レガシィやアウトバックのように失われたものもあり、新型フォレスターにMTが残るのかが注目される。

今後、アイサイトにMT仕様が追加されないとは言い切れないが、現状のステレオカメラのみで完全停止から再発進まで可能とする機能をフルに活かすには、オートマチック(=CVT)が最適であることは間違いない。

そして、アイサイト装着車に乗ったことがあれば、誰にも実感する安全性の高さと使いやすさは、時代のニーズともマッチしている。これもゆるぎない事実だ。

世界的に見ても、将来スバルのMTに乗るという選択は、ひとつの贅沢となっていくかもしれない。

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