■<2トーンカラー>初代N-ONE
2012年に新しいホンダの軽自動車群であるNシリーズ第2弾として登場した初代N-ONEは、N360をモチーフにした和製ミニのようなイメージを持つスペシャリティな部分もあるハイトワゴンである。というキャラクターもありルーフとルーフ以外のボディカラーが異なるツートンカラーも設定された。
N-ONEの2トーンカラーは生産性の悪さ(当初は専用ブースで手作業だった)もあり、生産現場は難色を示したようだが、開発サイドがオプションという収益性の高さなども主張し、設定。結果的に当初ツートンカラーのN-ONEは5万9400円、8万1000円という安くないオプションながら、納期半年という大人気となった。
またN-ONEの2トーンカラーは生産現場の努力で納期も改善されたのに加え、初代ハスラーなどにも影響を与え、ツートンカラーを定着させる大きなきっかけとなった。
■<ソウルレッド>3代目アテンザ
2012年に登場し、現在は車名をマツダ6に変えた3代目アテンザは、マツダのSKYACTIVコンセプトをフルに盛り込んだ第二弾となるラージセダン&ステーションワゴンである。
また、イメージカラーはアグレッシブな当時のマツダのデザインによく似合う、初採用のソウルレッドプレミアムメタリック(以下ソウルレッド)だった。
ソウルレッドは手間が掛かることもあり、3代目アテンザの初期モデルで5万2500円というオプションカラーだったが、鮮明かつ深みのあるもので、魅力を感じる人には価格以上の価値があった。
なお、筆者は人生初の新車として買った4代目デミオ(現マツダ2)ディーゼルのボディカラーに4万3200円のオプションだったソウルレッドメタリックを選び、満足度は高かった。
ソウルレッドは3代目アテンザ以降マツダのイメージカラーの1つに成長し、2017年登場の現行CX-5からはソウルレッドクリスタルメタリックに昇格している。またソウルレッドメタリックはプロ野球広島東洋カープのヘルメットのカラーに使われたことも話題になった。
■<3ウェイツートン>初代パジェロ
乗用クロカンSUVの先駆車として1982年に登場した初代パジェロは、9年間という長いモデルサイクルで時代背景などもあり、年を追うごとに販売が増加したモデルである。
そのため後半のモデルとなる1987年からトップグレードとなる5ドアのワゴンのエクシードに、ボディ上部と下部をメインカラー、ボディの中間部分をサブカラーとした3ウェイツートンが設定された。
3ウェイツートンは、初代モデル以上にヒットした2代目モデルにも設定され、パジェロのトレーニングマークとなった。しかし、3代目モデルでは廃止となったあと、4代目モデルで復活しパジェロらしさを後押ししたのだが、パジェロ自体が2019年に消滅し、一時代の終わりを感じさせられた。
■<サーモテクトライムグリーン>現行プリウス
2015年に登場した現行プリウスにはサーモテクトライムグリーンという黄色に近い黄緑色が設定された。奇抜さが目立ったのは否めなかったが、車体表面の温度上昇を抑える遮熱機能を備えており、プリウスに相応しいボディカラーでもあった。
しかし、現在はヤリスに設定されているが、やはり奇抜過ぎたようで現行プリウスからはPHVも含めラインナップ落ちしてしまった。
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