【みんなで事故なく乗り切ろう!!】 日本の夏は渋滞の夏!? その原因と対策

■対応策は!?

 サグ部やトンネルでは速度低下に注意を促す看板や電光掲示板などを設置するなどの対応策が進んでいる。また東名高速などでは渋滞ポイントの車線数を増やすなど根本的な交通容量の拡大をはかるなど、対応策を実施していることで渋滞発生頻度はずいぶんと減少してはいるのだ。

■混んだ高速道路、どの車線が早く流れる?

 実は非常に興味深い研究結果がある。渋滞学の権威、東京大学の西成活裕教授が実施した調査によると、3車線道路での渋滞開始時の道路上の車両分布は左車線=25%、中央車線35%、右車線40%だったというのだ。

 前方に渋滞を認知すると、ドライバーの多くは「流れていそう」な右車線に入ろうとするため、結果、渋滞は追い越し車線から始まっていくという。たしかに、自分自身の行動パターンを振り返ると、渋滞区間に入る時に右側車線に移動していることが多い。

 また西成教授の研究によれば、渋滞中の2車線道路の平均車速を調査すると、左車線が35km/hなのに対し右車線は25km/hという驚きのデータが。つまり、渋滞中は右車線を行くよりも左車線を行くほうが早いというのが研究から明らかになっているのだ。

■渋滞最後尾で事故に遭わないために

 渋滞末尾で追突される、という事故があとを絶たない。大型トラックがノーブレーキで突っ込んできたりしたら、それこそ大惨事。

 そんな事故を防止するためにも企画担当が心がけていることがある。

・前方に渋滞を認知したなら、ハザードランプで後続車にアピールしながら緩やかに速度を落としながら減速態勢に入る。この時、3車線道路だったら中央車線は避けて左か右の車線を選ぶ。

・その際、前車との車間距離が空くことで、自車の前に入るクルマがいるが、そんなことは気にしない。

・後続車が前方の渋滞を明らかに認知して自車の後方に一定の車間距離で付いたことを確認する。できれば後に2台3台連なるようにする。

・静々と渋滞の列の後方に付くのだが、完全停車となりそうな時はクルマ1台ぶん程度の車間距離を空けて停車する。

・停車後はミラーで後方の動向を注視する。

 まあ要するに、自分が渋滞の最後尾にならないようにする、ということ。そのうえで、止まっちゃったあとに後方からヤバイのが突っ込んできそうな時に逃げられるように前方に車間を空けておくことと、「逃げ場」を用意しておくということ。3車線の真ん中だと左右車線が詰まっちゃっていると逃げ場がないので左車線か右車線にするのだ。

結局のところ、渋滞する高速道路では左車線を走るのが最も早く目的地に到達できるというのが調査結果である。あまり「ウロウロ」しないことが得策なのだ
結局のところ、渋滞する高速道路では左車線を走るのが最も早く目的地に到達できるというのが調査結果である。あまり「ウロウロ」しないことが得策なのだ

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