神戸市交通局から各地へ旅立った 移籍バスの行方を追跡

神戸市交通局から各地へ旅立った 移籍バスの行方を追跡

 本連載初の関西事業者編ということで、神戸市営バスを取り上げよう。1917年に事業開始した歴史ある公営事業者で、神戸市内一円で事業を営むが、経営状態の厳しさから管理委託をはじめ、周辺エリアでは民営への路線委譲も進んでいる。

(記事の内容は、2021年9月現在のものです)
執筆/移籍調査委員会(立木将人/今関義高)
※2021年9月発売《バスマガジンvol.109》『移籍バスの行方を追跡』より

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■三菱ふそう
●しずてつジャストライン

浜松200か150 三菱 P-MP218K 落232(1988年)<br> 1988〜89年式の三菱車はまとまってしずてつに移籍した。同世代の生え抜き車は新呉羽ボディのエアロスターKなので見た目が異なる。2016年までに静岡200か173を除き引退。
浜松200か150 三菱 P-MP218K 落232(1988年)
 1988〜89年式の三菱車はまとまってしずてつに移籍した。同世代の生え抜き車は新呉羽ボディのエアロスターKなので見た目が異なる。2016年までに静岡200か173を除き引退。

 長らくいすゞ・日野・三菱の3メーカーが営業所単位で導入され、日野のみ日野・西工の2種類が導入された。21世紀に入ってからは競争入札により、昔のような区別はなく4メーカーが導入されている。

■いすゞ自動車
●頸南バス

長岡200か667 いすゞ U-LV224K 須578(1992年)■撮影者/イケテツ<br> 1991年度車の1台のみ移籍した。当初は諏訪バスに移籍したが数年で姿を消し、頸城自動車グループへと場を移した。末期はスクールバス専用となり、2018年頃に廃車
長岡200か667 いすゞ U-LV224K 須578(1992年)■撮影者/イケテツ
 1991年度車の1台のみ移籍した。当初は諏訪バスに移籍したが数年で姿を消し、頸城自動車グループへと場を移した。末期はスクールバス専用となり、2018年頃に廃車

 ツーステップ時代は前後扉で、1990年代は坂の多い路線環境ゆえ、高出力のエアサス搭載車が主流だった。ほかの事業者に比べると輸出や解体が多いが、西日本中心に移籍例が見られる。

■日野自動車
●鹿児島交通

移籍バスの行方を追跡〜各地へ旅立ったバスたち〜【神戸市交通局編】
鹿児島200か1309 日野 KC-HU3KLCA 松776(1997年)■撮影者/林翔太
 同社へとまとまって移籍した日野+西工車。国分方面から国道10号線経由で市街地に向かう系統に入り、風光明媚な竜ヶ水付近を走る

■日産ディーゼル
●京都急行バス

京都200か2480 UD UA460MAM 垂783(1998年)■撮影者/松本直幸<br> UD車は少数派で移籍例は少ないが、初期型のUD・日野のノンステップ2台ずつが京都急行に移籍した。標準尺で3扉という珍しい仕様だったが、数年で離脱
京都200か2480 UD UA460MAM 垂783(1998年)■撮影者/松本直幸
 UD車は少数派で移籍例は少ないが、初期型のUD・日野のノンステップ2台ずつが京都急行に移籍した。標準尺で3扉という珍しい仕様だったが、数年で離脱
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