■唯一シリーズハイブリッドを搭載する日産 セレナは4WDを追加しフルモデルチェンジへ
これに対してセレナはどうなるのか。
今年9月頃のフルモデルチェンジと見られていたが、先にエクストレイルの一新があり、こちらと重なるのを避けるため、年末か来年早々にずれ込みそうだ。
次期型の商品内容は明らかになっていないが、全車全幅1750mm程度の3ナンバーサイズ化、クォリティアップ、使い勝手向上、安全対策強化、自動運転支援システム「プロパイロット」の進化、e-POWERの改良などが予想される。
e-POWERは現行モデルでは1.2Lエンジンを発電に使い、モーターで走らせる仕組みであるが、これを1.5Lに拡大し、モーター&バッテリーの容量拡大でよりトルクフルな走りと静粛性向上を図っているといわれる。
また、e-POWERはこれまで2WD車のみだったものを4WD車も設定する。従来は2Lのマイルドハイブリッドも搭載していたが、次期型ではこちらを廃止し、e-POWERに1本化する可能性もある。
ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、そしてセレナまで含めた新型4車の大きな違いはパワーユニットである。
中心となるハイブリッドはトヨタが1.8L、ホンダは2L、日産はエンジンを発電に使いモーターで走行するシリーズハイブリッドのe-POWERである。
これによって乗り味に大きな違いが生じるが、どちらを選ぶかはユーザーの好みによるといえるだろう。
■日産営業マンは好調なスタートを切った新型ノア/ヴォクシーに対して焦りなし!?
先頭を切って発売になり、初期のマーケット評価が出ている新型ノア/ヴォクシーに対して日産の営業マンはどう見ているか。
「ノア/ヴォクシーは膨大な代替え母体があるうえに強力なセールスパワーを持っているので、滑り出しの受注台数が断トツに多くなっているのは当然といえる。
ただ、メインとなっている1.8Lハイブリッドはクルマの重さに対して非力だから、トルクフルなe-POWERに対しては物足りない面がある。
安全性についても車線変更で後方から来るクルマが死角に入った際、ブラインドスポットモニター警告だけで危険だが、セレナだと現行モデルでもぶつかりそうになったら、ハンドルを修正してくれるので安全性は高い。
リアのハッチゲートもセレナはガラス部分を分けて開閉できるので、狭い場所での小物荷物の出し入れが便利だが、ノア/ヴォクシーはフルオープンなので、後ろが狭いと開けられない不便さがある」(首都圏日産店営業マン)
と、セレナの優位性を強調する。
■ホンダ営業マンも新型ノア/ヴォクシーの「欠点」を指摘
新型ステップワゴンはどうか。ノア/ヴォクシーの滑り出しでの好調な販売ぶりに対しては、日産の営業マンと同じ見解である。
走りに対しては、同じハイブリッドだと、
「ステップワゴンは2Lで静か&滑らかで、かつトルクフルであり、走りは抜群だが、ノア/ヴォクシーは1.8Lだから、高速や上り坂では物足りなさを感じるのではないか」(首都圏ホンダカーズ営業マン)
と指摘する。
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