■候補1:トヨタ クラウンマジェスタ(最終6代目S210型または5代目S200型)
●中古車相場:総額130万~190万円
「クラウンとセルシオの中間ぐらい」として設定されていた、言わずと知れたトヨタの元高級サルーンである。これの最終型(2013~2018年式)が総額200万円弱で狙えるが、その価格帯だと走行距離多めの物件が多くなってしまう。
そのため「距離少なめのほうがいい」と考える場合には、走行3万km台から6万km台ぐらいの5代目(2009~2013年)を総額130万~190万円あたりで狙うのがいいだろう。
後方を走る煽ラーから見たクラウンマジェスタは「謎のクルマ」である。運転席に座っているのは小柄なおじいちゃん経営者かもしれないが、総合格闘技のジムにも通ってるイケイケな30代自営業者である可能性も否定できない。
いやもしかしたら覆面パトカーなのかもしれない……ということで、煽ラーはその煽り行為の開始を躊躇せざるを得ないのだ。
■候補2:先代メルセデス・ベンツ Eクラス(W212後期型)
●中古車相場:総額170万~190万円
メルセデスは、いや「ベンツ」は、日本の道路上で煽られにくい自動車ブランドの筆頭格である。こういった話の好き嫌いは別として、事実そうなのだ。Aクラスとかは別だが、たとえ中古の激安Cクラスであっても煽ラーに向けて警戒信号を発するブランド。それが「ベンツ」だ。
で、まぁさすがに激安中古のCクラスだといささか弱いわけだが、「Eクラス」であれば“防衛力”はかなり高い。
そして今、現行型のEクラスを総額200万円以下で買うのはさすがに不可能だが、現行Eクラス(の前期型)と素人目には似たようなカタチに見える「先代Eクラスの後期型」が、実は総額100万円台の後半で買えてしまうのである。
このクルマにつっかかってくるバカはそうそういないはずだが、仮にいた場合でも、逆に「その勇気(蛮勇)、あっぱれ!」という気持ちにはなれそうだ。
■候補3:レクサス GS(最終型、最初期の2012~2013年式)
●中古車相場:総額160万~200万円
「煽られにくいクルマ」の輸入ブランドにおける筆頭がメルセデス・ベンツなら、国産車においては当然「レクサス」ということになるだろう。
まぁこれもメルセデスのAクラスとかと同様に「CT」やら「UX」ではさほどの防衛力たり得ないが、「GS」であれば、クラウンマジェスタと同様の効果(運転しているのが普通のおっさんである可能性は高いが、ゴリマッチョなエグ〇〇〇系である可能性も捨てきれない)を発揮するため、幹線道路や高速道路で煽ラーからの攻撃に遭う可能性は「ほぼゼロ」と言っていいだろう。
問題は「激安価格で買える初代GSを買っても、さほどの防衛力は期待できない」ということ。
レクサスGSによって煽ラーを「戦わずして倒す」ためには、今やオーラを失った初代ではなく最終型(2012~2020年)に乗ることで、「あ? なんか用?」というようなビームを、煽ラーに対しては射出する必要があるのだ。
そして真の問題は「総額200万円以下で最終型のレクサ GSが買えるの?」ということだが、それが実は買える。といっても最初期の2012~2013年式限定になってしまうが、総額190万円前後のゾーンで、走行4万kmから8万kmぐらいのガソリン車またはハイブリッド車が普通に狙えるのである。