ガチンコライバルは、「マカン」「X4」「GLCクーペ」あたりか
クラウンスポーツのボディサイズは、全長4710mm×全幅1880mm×全高1560mm、ホイールベースは2770mmとのことだ(開発目標値)。トヨタ「ハリアー」と同じぐらいのサイズ感だが、全高は100mmも低い。クラウンスポーツのライバルとなるモデルは、単なるクロスオーバーSUVではなく、「高級スポーツクーペSUV」という視点で探すべきだろう。
そうなると、国産車では、トヨタ「ハリアー」や、レクサス「NX」や「RX」などの身内以外は、比較検討できるモデルを挙げるのが難しい。マツダ「CX-60」が相当しそうに思えるものの、ターゲットも価格レンジも異なるし、高級かといわれるとそういうわけでもないから違う。
「高級なスポーツSUVモデル」となると、マセラティ「レヴァンテ」、ポルシェ「カイエンクーペ」、ランボルギーニ「ウルス」、アストンマーティン「DBX」、このほど発表されたフェラーリ「プロサングエ」などが挙げられるが、どれも「スーパー」が付くような性能と価格であり、クラウンが辿ってきた歴史を考慮すると、そのままぶつけるのはいささか無理があるように感じる。
サイズや価格帯から考慮すると、最も近いライバルと言えるのは、ポルシェ「マカン」、BMX「X4」、メルセデス「GLCクーペ」あたりになるだろうか。伝統的なセダン、クーペモデルから派生したSUV、そしてそこからさらに派生したクーペSUVという成り立ちがあるから、伝統を重んじながらも、時代の多様性を受けてラインアップに加えられた、という意味ではクラウンスポーツに近いといえる。ただこれらも700万円~1000万円と、クラウンスポーツの価格はわかっていないものの、クラウンクロスオーバー(435~640万円)の価格を考えたとき、ずっと高い。
また、これら欧州クーペSUVたちは、ブランドごとに異なる「魅力」が備わっており、どれを選んでも高い満足感が得られるモデルたちばかりだ。こうしたクルマを検討するユーザーの目は相当に肥えており、内装のデザインや質感に対する感度が異常に高い。クラウンスポーツが、高級感や走りの質感という面で、十分なレベルに仕上げていくのは当然だろうが、そう簡単に追いつける相手ではなく、ライバルの中で大きな存在感を示すためにも、クラウンシリーズは、さらなるつくりこみが必要と考えられる。
◆ ◆ ◆
クラウンスポーツは2023年登場予定とのこと。デザインは素直にカッコいいし、高級モデルとしての走りや装備も期待できる。クラウンの持つ伝統と歴史の重みを「スポーツ」はどのように解釈し、実現させてくるのか!?? 登場が待ち遠しい。
【画像ギャラリー】「スポーツ」登場は2023年!! 全モデル揃うのが待ち遠しい、新型クラウンの4モデル(25枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方CX-60は、クラウンスポーツと比較してターゲット、価格レンジが異なるし、高級でもない。と仰ってますが、当方は2車のどちらかを購入検討しております。欧州車からの乗換、同価格帯の為、後は高級感でクラウンスポーツが劣っていれば、間違いなくCX-60を購入します。
SUV扱いするなら、スポーツワゴンにしてもいいんじゃないの?ボディカラーは、スパークリングブラック入れてほしいな。