新型プリウスの欧州は上級モデルPHEVのみ! トヨタのグローバル戦略はこれでいいのか?

■新型プリウスPHEVはスポーツモデル並みの加速を誇る!

欧州で発表された新型プリウスPHEV。日本国内では2023年3月に発売予定だ
欧州で発表された新型プリウスPHEV。日本国内では2023年3月に発売予定だ

 したがって欧州市場についていえば台数を売ろうというより、新型プリウスを気に入ってくれたユーザーに売ろうと考えた。

 加えてPHEVなら「ハイブリッド車=運転を楽しむクルマではない」というイメージを払拭できる。ギア比の関係により最高速こそ180km/hに留まるものの、エンジン+バッテリー出力を合わせたシステム出力は3000ccガソリン車並みの223ps! 0~100km/h加速6.7秒とスポーツモデル並みの加速性能を持たせた。それでいて実性能で50kmくらいなら電気だけで走れてしまう。

 二酸化炭素排出力が少ないハイブリッド車を世界で最も多く販売していながら、トヨタはグリーンピースなどから激しく叩かれている。過激な環境団体の多くが電気自動車しか認めていないからだ。

 PHEVであれば50kmまで事実上の電気自動車。ハイブリッド車の代名詞にもなっているプリウスが電気自動車としての機能を持っていればさまざまなアピールができると思う。

■太陽光発電パネルをルーフに搭載できるPHEVは画期的かつ魅力的!

新型プリウスPHEVのルーフは太陽光発電パネルの「ソーラーチャージングシステム」を搭載している
新型プリウスPHEVのルーフは太陽光発電パネルの「ソーラーチャージングシステム」を搭載している

  さらに! 新型プリウスPHEVは、屋根に太陽光発電パネルを搭載可能になっており、それだけで1年間1250km分を走行できる電力を生み出す。

 車載の太陽光発電装置で搭載しているクルマを走らせるという機能を持たせたのって世界初。この機能はハイブリッド車だと採用できない。いろいろな意味で新型プリウスPHEVは、電気自動車推進派に対しエクスキューズできるのだった。

 新型プリウスPHVの欧州価格はまだ発表されていないが、航続距離500km程度の電池搭載量を持つCセグ車(VWのID.4など)と同等の価格帯で出てきたら、欧州市場はけっこう混乱すると思う。

 街中なら電気自動車として使え、ガソリンさえ入れれば走行距離無制限。さらにカッコよくて速いとくれば、電気自動車より魅力的だと思う人が多く出てくるに違いない。

 エンジン車を廃絶したいグリーンピースが危惧するのは、よ~く理解できる。

【画像ギャラリー】日本と違い、欧州は新型プリウスはPHEVのみに! ハイブリッド車とPHEVを写真でCHECK!!(34枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

かつてのABCトリオの一角、スズキカプチーノが復活する! これから5年のうちに登場するスポーツカー情報も満載【ベストカー6月26日号】

かつてのABCトリオの一角、スズキカプチーノが復活する! これから5年のうちに登場するスポーツカー情報も満載【ベストカー6月26日号】

Rebirthスズキカプチーノ! 「注目新車三人が斬る」の人気企画だけでなく、今号は「あぶない刑事」のスペシャルインタビュー、そしてポスターも付属! ベストカー6月26日号