ホンダ英国工場閉鎖の意外な波紋!!「タイプR」が中国産になってどう変わる??

それでも「タイプR」を日本で作るべき理由

左からシビックタイプR、ハッチバック、セダン。英国生産のタイプRとハッチバックは、今後中国生産が濃厚と筆者はみる。それでもタイプRだけは日本製とすべき理由もあるという

しかし、タイプRだけは日本に戻してもらいたい、という希望も同時にあります。おそらく中国製造でも日本製造でもクオリティに差はないと考えますが、タイプRというカリスマ性を維持してゆくには“メイド・イン・ジャパン”というコピーが必要。いまやNSXも米国製造。そんななかでタイプRは純日本製を守ってもらいたい。

また、タイプRのようなクルマを日本で製造することで、日本のサプライヤーの技術力も上がるというもの。自動車会社の開発部との時間差なく開発が進められることは、双方にとっての技術進化に大きなメリットがあるはず。

まだまだ進化のノリシロが多くあるタイプRだから、日本で製造することでより高みを目指して進化してゆくことが予想できるのだ。

タイプRの販売台数はそれほど多くないのだから、多少のコストアップになろうとも日本製造が望ましいのだ。

しかし、たとえタイプRも中国製造となっても、タイプRの乗り味が変わるのか? というと筆者は変わらないと考えている。

【松田秀士】

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