■軽油を食らう!! おなじみ内燃機関バス
日本では依然、エンジンの力で車両を走らせるバスが主力中の主力となっている。ワゴン車タイプの一部バス車両を除き、ほとんどがディーゼルエンジンを搭載し、軽油を燃料にして走る。
バスが街中のガソリンスタンドを利用することもあるが、多くの場合は各バス事業者の営業所内に給油設備が用意されていて、そこで軽油を入れる。
給油装置によって、毎分30Lだったり70Lの高速タイプだったりと、1分あたりに出せる量が異なるため、給油にかかる時間は給油装置の能力次第になるが、ここでは仮に毎分50L出るタイプでシミュレートしてみよう。
比較的最近の小型、中型、大型路線車と大型高速・貸切車における、完全に空→満タンまでの所要時間のイメージは以下の通りだ。
【小型バス】
日野ポンチョ タンク容量100L:2分
【中型バス】
いすゞエルガミオ タンク容量130L:2分強
【大型バス】
三菱ふそうエアロスターノンステップ タンク容量155L:3分弱
いすゞエルガ、エルガハイブリッド タンク容量160L:3分弱
【大型連接バス】
いすゞエルガデュオ タンク容量250L:5分
【大型高速・貸切バス】
三菱ふそうエアロエース/エアロクイーン タンク容量405L:8分少々
単純計算しただけなので、正確性は二の次くらいに見ておくのが無難そうだが、400L以上入る大型高速・貸切車を除き、遅くても10分かからずに完了できるようだ。
もしも、充電・充填・給油の3者で早食い対決をさせるなら、今のところ軽油が圧倒的に早いと言える。
【画像ギャラリー】電気・水素・軽油で走るバス車両(5枚)画像ギャラリー