50代以上のおじさんが思わず「イラっとくる」装備と一度味わったらないと困る「グッとくる」装備

50代以上のおじさんが思わず「イラっとくる」装備と一度味わったらないと困る「グッとくる」装備

 50代以上のおじさんが、思わずイラっとくるクルマの装備ってなんだろうか? 「Rに入れると下を向くリバース連動ミラー」、押すか上げるか迷う「電動パーキングブレーキのスイッチ」が真っ先に思い浮かんだ。そこで、イラっとくる装備、さらに最近嬉しいグッとくる装備も紹介しよう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock

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イラっとくる装備:ワンタッチウインカー

ワンタッチウインカーは3秒間作動するクルマが多い。そんなにウインカーの消し忘れが多いのか?
ワンタッチウインカーは3秒間作動するクルマが多い。そんなにウインカーの消し忘れが多いのか?

 もはや手放せない装備となった、ACC(アダプティブクルーズコントロール)、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド、バックカメラ。おじさんにとっても便利で使いこなしている人も多いのではないだろうか。

 しかし、電子化が進んだ今、イラっとする装備が多いのも事実。スマホなどで運転席から離れたところから操作できるリモートパーキングや音声認識機能、老眼にはきついデジタルインナーミラーなど、まだまだ使えない、慣れないと感じる装備も多い。

 そこでまず挙げたいのはワンタッチウインカー。ウインカーレバーを1回操作すれば、3~5回ウインカーが点滅して自動的に消灯する。

 このワンタッチウインカー最大の利点は切り忘れが防止できること。ウインカーを点滅させたまま直進を続けるクルマいると、後続車や歩道者などは、いったいそのクルマがどこに行きたいのか戸惑うことが多いが、ワンタッチウインカーならばこうしたトラブルを回避できる。

 でも、ワンタッチウインカーが付いていない車種では、交差点で右折、左折をして、ハンドルを戻せばたいていの場合、点滅は消える。ウインカーの切り忘れってあるのだろうか? むしろ、車線変更などでは、しっかりウインカーレバーを戻してやらないとウインカーがつけっぱなしになる場合もある。

 かなり手前でウインカーを点滅させてしまうと、肝心の曲がるポイントや車線変更時にウインカーが点滅していないといった本末転倒な状況になることも考えられる。

 つまり、ワンタッチウインカー装備車を運転している時は、ウインカーを点滅させるタイミングを慎重に見極めなければならない。そしてもうひとつの難点は、一度作動させたワンタッチウインカーのキャンセルができないこと。間違って作動させてしまっても、一定時間はウインカーが点滅し続けてしまうのだ。

 道路交通法では「進路を変える際、進路変更が完了するまでウインカーを出し続けること」とあり、また「進路変更では、進路変更する3秒前にウインカーを出せねばならない」と決められている。

 3秒しか点滅しないワンタッチウインカーは、クルマが車線変更を行う際にウインカーが作動してない状況もしくは車線変更と同時にウインカーが作動することになり、道路交通法の「合図不履行違反」となる可能性があるのだ。

ヤリスに設定されているワンタッチウインカー機能は一度ウインカーレバーを操作すると5秒間点滅する
ヤリスに設定されているワンタッチウインカー機能は一度ウインカーレバーを操作すると5秒間点滅する

 こうしたことを踏まえ、トヨタはワンタッチウインカーの採用は慎重だが、ワンタッチウインカーを初採用したヤリスでは点滅回数は5回に設定されている(これを3回に変更するキットが販売されているが)。

 主に車線変更時のウインカー消し忘れを防止するために考えられたものだが、右折信号で前車が3~4台連なっている場合など3秒以上になることが多く、逆にウインカーレバーを押す回数が増えてしまうことも考えられる。

 個人的には、ウインカーを出さずに曲がる運転車が多いので、ハンドルを切ったら自動的にウインカーで点滅する機能を付けてはいかがだろうか。

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