1989年1月に日産から登場したパオ。まるで冒険に行きたくなるような独特なデザインは唯一無二! フランス車にも負けないオシャレさで、キャンバストップを採用するなど存在感が光る1台だ。
※本稿は2023年5月のものです
魅力解説/片岡英明、中古車事情/荻原文博、写真/NISSAN、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年6月10日号
■パオの魅力
パイクカー第2弾がミリタリー風のレトロデザインを採用したパオで、1989年1月に発売された。これもメカは初代マーチを使っている。
サファリを旅する冒険者をイメージしたエクステリアは、フランス車よりもオシャレな感覚だ。ホワイトのステアリングやメーターなど、インテリアもレトロ調にまとめている。メッキのルーフレールにキャンバストップが似合っていた。小さくても存在感が光る。
■パオの中古車事情
現在、パオの中古車は約44台流通していて、平均価格は135.9万円。中古車の価格帯は38万〜約340万円。3カ月前の2023年2月当時は、平均価格は140万円付近だったが、3〜4月にかけて値落ち傾向になっている。レストア済み車が中心で、キャンバストップ車が多いのが特徴だ。
・流通数:44台
・価格帯:38万〜約340万円
コメント
コメントの使い方新車当時の自動車メディア評ですが、短くまとめると、
「外見はいいが中身まで旧式使い回しなせいで、レトロな外見の車を装備の整った現行車の中身で使いやすくしてほしい、という需要を満たせていない」
というものでした。酷評されてますね。つまり現バブルの要因は、見た目で集まった注目度に対して全然売れなかった分タマが少ない、という理由。
苦労して持ち続けたオーナーさんは、今手放すとき。維持されたご褒美。