僅差も新型プリウスに軍配!! シビックe:HEVとはどんな差が? スポーティハイブリッド直接対決

僅差も新型プリウスに軍配!! シビックe:HEVとはどんな差が? スポーティハイブリッド直接対決

 エコ性能を追求しながらも新型になりスタイリッシュに生まれ変わったプリウス。そしてハイブリッド搭載しながらもスポーティな走りを楽しめるシビックe:HEV。共通点も多いこの2台、どっちがいいのよ!!!!!

※本稿は2023年6月のものです
文/片岡英明、写真/TOYOTA、HONDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年7月10日号

■スタイリッシュなボディで登場の新型プリウス

トヨタ プリウス(G 2WD) ボディサイズ:全長4600×全幅1780×全高1430mm 車重:1400kg パワーユニット:2L、直4(152ps/19.2kgm)+モーター(113ps/21.0kgm) 燃費:28.6km/L 価格:320万円
トヨタ プリウス(G 2WD) ボディサイズ:全長4600×全幅1780×全高1430mm 車重:1400kg パワーユニット:2L、直4(152ps/19.2kgm)+モーター(113ps/21.0kgm) 燃費:28.6km/L 価格:320万円

 世界で最初の量産ハイブリッド車として自動車史に名を刻んだのがプリウスだ。先代はクセのあるデザインが賛否両論だったが、5代目はわかりやすいスタイリッシュなボディをまとって登場。

 シビックは躍動感あふれる伸びやかなデザインを売りにするが、プリウスと比べると華やかさに欠ける。また、インテリアの質感も、このクラスとしては物足りない。樹脂パネルが安っぽく見える。

 ハンドリングは両車ともにスポーティな味わいだ。プリウスは強靭な第2世代のTNGAプラットフォームと低重心ボディ、そして19インチタイヤによってスタビリティは高いし、舵もシャープだから狙いどおりに走れる。

■スポーティ感と上質感を強調するシビックe:HEV

ホンダ シビック(e:HEV 2WD) ボディサイズ:全長4550×全幅1800×全高1415mm 車重:1460kg パワーユニット:2L、直4(141ps/18.6kgm)+モーター(184ps/32.1kgm) 燃費:24.2km/L 価格:394万200円
ホンダ シビック(e:HEV 2WD) ボディサイズ:全長4550×全幅1800×全高1415mm 車重:1460kg パワーユニット:2L、直4(141ps/18.6kgm)+モーター(184ps/32.1kgm) 燃費:24.2km/L 価格:394万200円

 これに対しシビックは、さらに上を行くスポーティ感覚だ。

 タイヤは18インチだが、幅広の40タイヤを装着し、サスペンションもグッと引き締めた。デュアルピニオンの電動パワーステアリングは驚くほどクイックで、ダイレクト感はプリウスを凌ぐ。素晴らしい路面追従性を披露し、スポーティ度は高い。だが、荒れた路面での乗り心地は今一歩と感じられる。

 プリウスは2Lエンジンを手に入れ、余裕を増した。EV走行の領域が増え、アクセルを踏み込んだ時の加速性能も向上している。高回転を得意とするエンジンと相まって気持ちいい。

 だが、スポーティ感と上質感はシビックの主役たるe:HEVが一歩リードだ。ホンダ車に共通する爽快な吹け上がりと滑らかさが上質と感じさせる。

 プリウスはバリエーションを豊富に用意し、価格もリーズナブルと感じさせる絶妙な価格設定だ。FF車と4WDのE-Fourを設定し、EV感覚を強めたプラグインハイブリッド車も用意している。

 また、プリウスは燃費性能の点でもシビックを相手にしない。誰が乗っても好燃費を叩き出す実力派だ。商品性という観点から見てもプリウスのほうがシビックより優位と感じる。

●プリウス採点表
・ハンドリング:8点
・加速性能:8点
・乗り心地:8点
・コストパフォーマンス:9点
・総合力:9点

●シビック採点表
・ハンドリング:9点
・加速性能:9点
・乗り心地:8点
・コストパフォーマンス:7点
・総合力:8点

●結果:プリウスの勝ち!!

【画像ギャラリー】よりカッコよく、より環境にやさしいのはどっちだ!? トヨタ プリウス&ホンダ シビックe:HEV(31枚)画像ギャラリー

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