アルファードにも負けないデキ!! 2年ぶりに復活の新型オデッセイは2列目の快適性が大幅アップ!

アルファードにも負けないデキ!! 2年ぶりに復活の新型オデッセイは2列目の快適性が大幅アップ!

 2021年12月、狭山工場の閉鎖に伴い国内生産、販売を終了したホンダ オデッセイが日本市場に復活。販売終了した5代目をそのまま復活させるという話だったが……顔が変わってる!? 内外装をリフレッシュして2年ぶりに帰ってきたオデッセイの細部に迫る!!

※本稿は2023年12月のものです
文/ベストカー編集部、写真/HONDA、ベストカー編集部、撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2024年1月10日号

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■人気のオデッセイが日本に復活!

2021年12月の販売終了以来、2年ぶりに日本市場に復活したホンダ オデッセイ
2021年12月の販売終了以来、2年ぶりに日本市場に復活したホンダ オデッセイ

 ホンダの国内販売車種ラインナップのリストラクションが進んでいる。販売車種のスリム化を図りながら、SUVなど人気カテゴリーには重点的にニューモデルを投入する。

 この流れのなかで2年前、2021年6月に、狭山工場の閉鎖に伴いオデッセイの国内生産を終了し、国内での販売も取りやめることが発表された。

 その後2021年12月24日に生産が終了し、2022年9月には在庫分の販売も終わり、オデッセイは日本国内市場からその名を消した。1994年10月に初代が登場して以来、5代、29年の歴史に終止符を打ったのだ。

 販売終了時のオデッセイは2013年11月に登場した5代目。2度のマイナーチェンジを受けて熟成されたオデッセイは、低くフラットなフロアを活かした低重心が生み出す操縦性のよさが個性を発揮する、いかにもホンダらしい3列シートミニバンとして安定した人気を誇っていた。

 2019年から2021年の月間販売台数は、コンスタントに1000~1500台。販売を終了するには惜しい存在だったのだ。

■2列目シートの使い勝手をレベルアップ

後ろ姿は従来モデルから大きく変わることはない。パワートレーンはe:HEVのみの設定。駆動方式は4WDの設定はなくFFのみとなる
後ろ姿は従来モデルから大きく変わることはない。パワートレーンはe:HEVのみの設定。駆動方式は4WDの設定はなくFFのみとなる

 販売店からの復活へのラブコールも大きかったという。

 「2年前、オデッセイの国内販売を終了する時点で、何とか継続できないかを検討していました」とオデッセイを担当する商品ブランド部の永坂徹氏は苦渋の決断だったことを吐露。

 狭山工場の閉鎖は避けられない決定事項で、ステップワゴンは寄居工場に移管。オデッセイを作れる工場が国内にはなく、一時的に国内販売を終了するしかなかったということだ。

 オデッセイは日本での生産を終了したのちも中国の増成工場で引き続き生産されている。中国では年間4万5000台規模の販売台数だ。

 中国工場の生産調整が整ったことで、今回改めて日本向けオデッセイを開発し、中国で生産し導入することができた、というのが事の経緯だ。

 基本的には2021年12月に国内生産を終了した時点での5代目オデッセイそのものだが、2年の時を経て新たに日本でオデッセイが復活するにあたり、内外装をリフレッシュしたのがポイント。

2列目シートは横にスライドする機構となっていて、内側に設定すると前後最大700mmのロングスライド。外側に設定した際にはセンターに大型テーブルを展開可能。足元にはUSBポートも設置される
2列目シートは横にスライドする機構となっていて、内側に設定すると前後最大700mmのロングスライド。外側に設定した際にはセンターに大型テーブルを展開可能。足元にはUSBポートも設置される

 特に手を入れたのが2列目シートの快適性だ。シート形状の基本に変更はないものの、リクライニングとオットマンは座面側面のスイッチで操作できる電動としたことで、リラックスした着座姿勢のまま微妙な角度に調整可能。

 また、アブソルートEXおよびブラックエディションでは本革シートを標準設定とした。本革シートはゆったりとした表皮の張りで、座ると身体がスッと包み込まれるようなホールド感で心地いい。

 大きくリクライニングさせた時には背もたれ上部が中折れして立ち上がる機構があるため、首や上半身に負荷がかからず快適な姿勢だ。

 2列目シートは横にスライドできる機構で、内側に設定すると最大700mmのロングスライドとなり、3列目を収納してゆったり過ごすことも可能。外側ポジション時には隣席との空間にはカップホルダー付きのテーブルを引き出すことができる。

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