■ドッカンターボで中身はマーチ……実は壊れにくい英国車!?
エンジンをかけると独特のアイドリング振動がほどよいクラシックカー感。実際はマーチターボ用の1L直4ターボなので言うほど壊れないし、それでいていまどき珍しいドッカンターボで面白い。
当時の3ATも今のオートマとは比べものにならないくらいに滑るし、遊び感覚で一杯だけどそのユルさがほどよいクラシックカー感。
天井を見ると、今のオープンカーほど可動ルーフと内装材のパッキンがよくできてないから雨ジミができてるし、大雨が降ったら多少は入ってきそう。でもそこがまたセミクラシックカーっぽくていい。
ハンドリングも基本1980年代の国産FFそのもので、しかもオープンボディなので剛性は低い。しかしその細身の樹脂ステアリングもあってなぜかタッチはかつてのジャガー風。
エンジンパワーもわずか76psと非力で、トルクも薄いんだけど、車重が810kgしかないので予想外に元気に走る。
いろんな意味で、ほどよくいまどきなクラシックカー。当初のレトロ感にほどよく現実感が加わっている。こんな風にニッポンのレトロカーを楽しめる日が来るとはねぇ(笑)。
■シート張り替えにレストア当たり前ですから
以前のWill Viに続き、フィガロを提供してくれたマニアックなクルマバカの味方、栃木のガレージ・コヌマさん。正直Willと年式約10年違いとは思えないヤレの違いだが「中身は1980年代から作られていた初代マーチですから古さが違います」とか。
Kozzi評価
・タイムスリップ度:★★★★
・レア度:★★★
・お金かかりそう度:★★★★
・乗って楽しい度:★★★
乗ると予想以上のクラシックカー感! 張り替えたコノリーレザーに作り直したダッシュボード。マーチのターボも想定外に楽しい!
日産 フィガロ 懐かしスペック
・カテゴリー:コンパクト2ドアオープン
・全長×全幅×全高:3740×1630×1365mm
・ホイールベース:2300mm
・車両重量:810kg
・エンジン:1L直4 OHCターボ横置
・最高出力/最大トルク:76ps/10.8kgm
・ギアボックス:フロア3速AT
・駆動方式:FF
・サスペンション:前 マクファーソン式/後 4リンク
・国内累計販売:約2万台
・開発テーマ:歌劇『フィガロの結婚』
・ベース車:初代マーチ
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