■ライバルのシエンタにない武器を死守せよ!
同時に大切なのはフリードならではの武器。具体的には人気のキャプテンシートが現行シエンタでは未採用なフリード最大の武器だし、3列目シートの跳ね上げ収納による低いラゲッジ床も同様。
また、上質なウッド調パネルやホンダ自慢の上質合皮、プライムスムーズも贅沢に使いたい。現行シエンタも内装はよくなったが、まだまだチープ。「インテリア質感のフリード」の看板は絶対守るべきだ。
当然ながらホンダ自慢でフリード未搭載の2モーターハイブリッド、1.5Lのe:HEVはフィットより進化させたい。直4エンジンの静粛性を磨きつつ、フィットの123ps&253Nmを超えるモーターパワーとWLTC燃費もリッター25kmくらいは行きたい。
トヨタ流1.5LTHSIIのシエンタによるリッター28km台には敵わないまでも、滑らかさと静粛性と低燃費のバランスで一矢報いたい。
■エクステリアデザインに一抹の不安が……
かたや小沢が危惧しているのはエクステリアデザインだ。可愛い「たれぱんだ路線」に行っちゃったフィットはもちろん、ホンダ理想主義というか「下品なイバり顔はイヤ」とクリーン&シンプル路線に突き進んだステップワゴン。あの失敗をフリード開発陣はどう考えているのだろうか?
現行N-BOXも標準ボディはいいけど、やはりシンプルすぎてインパクトが薄いN-BOXカスタムは若干心配。コイツは総合力が高すぎてすぐさま販売低下には結び付かないだろうが、これはホンダの客の顔を見ない、ヤリ過ぎな開発者理想主義の発露という気がする。
小沢は万が一の新型フリードの独善的シンプル&クリーン路線導入によるデザイン的失敗を危惧する。もちろん、コンパクトミニバンはシエンタを見ればわかるが“ワル顔トレンド”じゃないので、失敗しようにもできないかもしれない。
さらにあれば怖いスズキや日産による競合コンパクトミニバンも存在しない。やはり新型フリードは失敗しようにも失敗できない、成功が約束されたモデルなのかも?
だったらいいのだが……とはいえ最近のホンダは開発者の思い込みが強すぎるデザインや商品戦略がやっぱり気になる。杞憂だったらいいが、マジでヤリ過ぎると文字通りのN-BOX一本打法になっちゃいますよ〜ってね。
【画像ギャラリー】ヒットモデル継続となるのはもはや確実か?「新型フリード」への期待&心配(16枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方