CX-8の後継として、2024年10月登場が予定されているマツダ CX-80。なんといっても特筆すべきは3列シートを備えたSUVだということ。競合車としてはアウトランダーが考えられるが、CX-80の登場を待ったほうがいいのか? どうする!?
※本稿は2024年2月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、三菱自動車、マツダ
初出:『ベストカー』2024年3月10日号
■3列シートSUV・マツダ CX-80のライバルは!?
CX-80は後輪駆動のプラットフォームを使うマツダの上級SUVで、3列のシートを備えることも特徴だ。前輪駆動を採用するCX-8の後継車種で、全長は5mを軽く超えるが、広い室内と上質な運転感覚を味わえる。
ライバル車は3列シートのSUVだ。エクストレイルやランドクルーザーにも3列シート仕様があるが、一番のライバル車はアウトランダーだ。
プラグインハイブリッドを搭載して、売れ筋グレードでは、1回の充電によりWLTCモードで85kmを走行できる。前後に駆動用モーターを搭載して4輪の駆動力制御を綿密に行うため、ワインディングも楽しく運転できる。
■アウトランダーの弱点は3列目
ただしアウトランダーの3列目シートは、荷室に装着された補助席だ。身長170cmの大人が多人数で乗車すると、2/3列目の膝先空間が最小限度になる。
両席に座る乗員の膝が、前側の座席に接するくらいまで前寄りにスライドさせないと、多人数では乗車できない。3列目は床と座面の間隔も不足して膝が大きく持ち上がる。多人数の移動は片道15分程度までだ。
その点でCX-80の3列目は、CX-8と同程度の膝先空間を確保するだろう。ミニバンの3列目に比べると窮屈だが、片道1時間程度の距離なら多人数で乗車できる。3列目の快適性を重視するならCX-80の登場を待ちたい。
・待つべき度:90%
満足度の高い3列目は大いに魅力。多人数でも快適性重視なら待ちだ!
マツダ CX-80 主要諸元(予想)
・全長×全幅×全高:5100×1910×1730mm
・ホイールベース:2950mm
・車量重量:2500kg
・エンジン:直6DOHCディーゼルターボ
・排気量:3.3L
・エンジン最高出力:231ps
・エンジン最大トルク:51.0kgm
・トランスミッション:8速AT
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