■スズキ 3代目ワゴンR(2003年~2008年)…約106万台
●スズキ 3代目ワゴンRの魅力
1993年秋に登場し、ハイトワゴンブームをけん引したのがワゴンRだ。デビューした時は運転席側のドアが1枚、助手席側ドアは前後2枚の変則ドアだった。だが、途中で5ドアHBを加え、大ブレークしている。
爆発的に売れて軽自動車の代表車となったが、最も成功したのは2003年に登場した3代目。走りの実力だけでなく内装の質感も高め、キャビンもひとクラス上の広さと快適性を誇った。またエンジンのクリーン化など、環境対策にも熱心に取り組んだ。
3代目ワゴンRはデザイン的な面白みはないが、ボディ先端の見切りがよく、ビギナーや小柄な女性でも運転しやすい。また、パッケージングがよかった。キャビンは広いだけでなく居心地がいいのだ。また、ラゲッジルームの広さと使い勝手も一級だったのも人気に拍車をかけた。
そしてヤンママをひきつけたのがスポーティな顔立ちのスティングレー。フロントマスクを変え、エアロパーツを装着したスティングレーを最後に投入したが、この戦略が成功。販売の上乗せに大きく貢献していた。
●全世代に見る3代目ワゴンRの売れっぷり
昨年9月にデビューしたばかりの現行5代目も、12月までの段階で約6万台を販売するなど好調。総じてワゴンRの販売台数はどのモデルも優秀で、2代目も106万台を売った人気モデルだったりする。立派なもんです
●スズキ 3代目ワゴンRの諸元(FX)
・全長3395×全幅1475×全高1643mm
・ホイールベース2360mm
・車重820kg
・658cc
・直3DOHC
・最高出力54ps
・最大トルク6.4kgm
・価格101万3000円
一時代を築いた横綱貴乃花が引退。日経平均株価が7607円88銭の大底を記録。世界的な出来事ではイラク戦争が開戦。野中広務氏の「毒まんじゅう」が流行語大賞に。
●ちなみに…2003年はどんな年だった?
* * *
【番外コラム】軽SUVの名門。スズキ ジムニーが輝いてたのは?
現在、軽SUVとして唯一*残る存在になったジムニー(*執筆当時)。アーバンSUVが裸足で逃げ出す、優秀すぎる悪路走破性などからも、まさに「名門」と呼ぶにふさわしいモデルだ。
で、そのジムニーの「一番輝いていた時代」を調べてみたのが下の表。ジムニーはモデルライフが長く、同じ代のなかでもフルチェンジ級の変更があったりして判定が難しいが、とりあえず販売台数No.1は2代目という結果になった。
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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