ジムニー、RAV4、エクストレイル…価格帯で選ぶ国産SUVランキング


 相変わらず超激戦区が続く国産SUV&クロスオーバーカテゴリー。4月に発売されたRAV4が破竹の勢いを見せるなか、そして充実のモデルチェンジを果たす車たちが現れるなかで、本当にオススメできるモデルはどれなのか?

 購入予算の観点から「250万円以下クラス」「250万円〜350万円クラス」「350万円〜450万円クラス」の3つのクラスに分け、最新国産SUV&クロスオーバーカーのオススメランキングをお届けする。

 判定してもらったのは自動車評論家、そして人呼んで「コスパの鬼」渡辺陽一郎氏である。

※本稿は2019年7月のものです
評価&文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年7月26日号


【250万円以下クラス】 コンパクトサイズでも選ぶ価値あり!!

【オススメ TOP5】
第1位:スズキ ジムニー 4WD XC
(価格:184万1400円)
第2位:ホンダ ヴェゼル 4WD 1.5X ホンダセンシング

(価格:238万1000円)
第3位:三菱 ekクロス 4WD G

(価格:168万4800円)
第4位:スズキ クロスビー 4WD ハイブリッド MZ

(価格:214万5960円)
第5位:日産 ジューク 2WD 15RX

(価格:197万5320円)

 SUVはハッチバックなどに比べて、排気量やボディサイズのわりに価格が高い。4WDを中心に選ぶと、軽自動車でも160万~200万円、1.5Lエンジンを中心に搭載するコンパクトSUVは200万~250万円に達する。

 このなかで最も買い得な車種はジムニーだ。悪路走破力は日本で買えるSUVのなかで最も優れている。

約1年前の登場時、納車待ち1年近くということでも話題を集めたジムニー。「オフロードSUVに不可欠な悪路走破力の評価も決め手に

 大半のSUVは海外向けに開発されるが、ジムニーは日本向けの軽自動車だから、狭く曲がりくねったデコボコ道の林道ですら扱いやすい。

 悪路を走る機会がないと優れた走破力を生かせないが、ニーズのあるユーザーには買い得。

 2位はヴェゼルで、ジムニーの対極に位置するシティ派SUVの代表。

コンパクトSUV部門の販売台数トップはC-HRに奪われたものの、その人気はいまだ健在のヴェゼル。フィットベースなので、車内空間はクラストップの広さを誇っている。走りもしっかり

 ボディがコンパクトだから街中でも運転しやすく、燃料タンクが前席下にあるので荷室の床が低く荷物をたくさん積める。後席の足元も広く、居住性と積載性はミドルサイズSUV並みだ。

 eKクロスが3位。基本的機能はeKワゴンと同じ背の高い実用的な軽だが、フロントマスクがデリカD:5と同様の力強さでSUVらしさを感じさせる。

軽のSUVテイストならコレ。日産デイズともども新たに誕生した3位のekクロス。ダイナミックシールドの顔に目がいくが、安全装備も満載

 悪路走破力は高くないが、内装は上質で舗装路での走行性能も優れ、安全装備と運転支援機能を充実させている。

 4位はクロスビー。全長は3760mmだからスイフトよりも短いが、全高は1705mmと高く車内も広い。荷室は汚れを落としやすく、後席も広いから実用性が優れる。

4位に入ったクロスビー。このサイズ感のSUVは唯一で、後席はなかなかの広さ。値引き交渉次第ではコミコミ250万円で買えそう

 発売から9年経過したジュークが5位。個性的な外観デザインには古さを感じない。緊急自動ブレーキも採用され、選ぶ価値は高いと思う。

【250万~350万円クラス】 人気モデルが揃う。購入の参考になるTOP5

【オススメ TOP5】
第1位:スバル フォレスター4WDツーリング

(価格:280万8000円)
第2位:トヨタ RAV4 4WD2.0アドベンチャー

(価格:313万7400円)
第3位:スバル XV 4WD 2.0i-Lアイサイト

(価格:250万5600円)
第4位:マツダ CX-5 4WD XDプロアクティブ

(価格:334万2600円)
第5位:日産 エクストレイル 4WD 20X/7人乗り

(価格:293万1120円)

 250万円以上の価格帯なら、本格的なSUVが手に入る。ミドルサイズが中心で、300万円を超えると充実装備のグレードも買える。

 1位はフォレスター。水平対向エンジンの搭載で重心が低く走行安定性に優れる。ベースのエンジンが2.5Lに拡大され、実用回転域を中心に動力性能も向上した。

 最低地上高が200mmだから悪路のデコボコを乗り越えやすく、そのわりに床は低めで乗降性と居住性もいい。

見た目はキープコンセプトでも悪路走破性能はやはり鉄板評価。「SUVは走破性能だ」ということを体現しているフォレスター

 続く2位はRAV4。前輪駆動ベースのシティ派SUVだが、4WDが中心のグレード構成で、ダイナミットルクベクタリングAWDなどにより悪路走破力を高めた。居住性や積載性も優れている。

NAモデルには「ダイナミックトルクベクタリングAWD」、ハイブリッドモデルにも「新型E-Four」を搭載し、今までのトヨタの4WDのイメージを覆す高い走破性をみせる

 3位はXV。最低地上高を200mmに拡大して道のデコボコも乗り越えやすい。舗装路での安定性と居住性にも優れている。それらを踏まえると価格は割安だ。

フォレスターと人気を二分する3位のXV。去年「e-BOXER」搭載モデルも登場した。走破性能、最低地上高も国内モデル屈指

 CX-5が4位。クリーンディーゼルターボの搭載が特徴で、高い駆動力と低燃費を両立させた。カーブではよく曲がり運転感覚はスポーティ。居住性も優れ、機能のわりに価格を安く抑えている。

4位のCX-5。質感、装備のわりにコスパに優れる。最新のモデルチェンジでガソリンエンジンは2.5Lターボに、ディーゼルはCX-8が搭載した最新のものに変更。先進安全性能も高い

 5位はエクストレイル。車内は広く、水洗いの可能な荷室などSUVの実用性を高め、定番の人気車になった。

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