群馬県で痛ましい踏切事故が起きた。クルマに乗っていても踏切でのアクシデントには気を付けたいが、日本にはまだ遮断機も警報機もない踏切がなんと2400か所もあるという。対策は進んでいるのだろうか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ写真=ほじん@Adobestock)、JR西日本、全国連続立体交差事業促進協議会
■遮断機も警報機もない踏切を第4踏切と呼ぶ
普段何気なく利用している踏切だが、設置されている設備などによって4つに分けられるという。
・第1種踏切
自動遮断機が設置されているか踏切保安係が配置されている
・第2種踏切
一定時間を限り踏切保安係が遮断機を操作する
・第3種踏切
踏切警報機と踏切警票が付いている
・第4種踏切
踏切警票だけの踏切で、列車の接近を知らせる装置はない
2024年春時点で第2種踏切は消滅してゼロなのだが、もっとも危険と思える第4種踏切はいまだに2408か所(全踏切の7.4%)も存在しているという。
第4種踏切は運行本数の少ない地方路線などに存在し、クルマが通れない狭小なものがほとんどだ。遮断機を付けるには鉄道会社の体力に限りがあるうえ、地域のコミュニケーションを考えると廃止することも難しいのが現状だという。
JR西日本などは、こうした第4種踏切に対し、人が手動で持ち上げるバーが付いた簡易ゲートを開発したりしている。踏切事故は人ばかりでなくクルマにとっても深刻な問題を生むだけに、早急な対策が望まれる。
【画像ギャラリー】第4踏切の危険性は子どもにも教えるべき!(3枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方