■海外展開によって勢いをつけてほしい!!
筆者がぜひ次期型エルグランドで取り入れてほしいと思っている戦略のひとつが、エルグランドをグローバルで販売することだ。前述したように、日本ではそのデザインによって受け入れられなかったエルグランドだが、パワフルな3.5L V6エンジンのパフォーマンスと、ミニバンなのに走りの素性が高いというエルグランドの魅力は、海外展開をしていれば、もっと評価されていたと思う。
また、アルファードがここまで勢いを増したのは、海外市場で認知されて、海外からの需要が爆発したことも関係している。ただ注意したいのは海外だけを見てはだめだということ。アルファードは、日本人向けにつくった使い勝手、耐久性、パフォーマンスが海外で評価されている。そのため、グローバライズ化しすぎて全幅1900mm超えにするなどをするのではなく、あくまで日本人向けにつくったうえで海外展開をしてほしい。
特に注力すべきなのは、アメリカ市場と中国市場のふたつ。北米市場ではINFINITIブランドのフラグシップミニバン「QM(仮)」として販売をするのもよいだろう。レクサスLMの二番煎じだといわれようと、成功事例に習って、認知度を拡げていくのが正解ではないだろうか。
高級ミニバンカテゴリーはエルグランドによって確立された。ぜひとも、全面刷新でアルファードとガチンコ勝負の魅力的な次期モデルを登場させ、この市場に新たな風を吹かせて欲しい。
【画像ギャラリー】次期型で起死回生なるか!?? 高級ラージミニバンというカテゴリを築いた先駆者 日産「エルグランド」(22枚)画像ギャラリー
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